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事の原因は彼らが置かれた状況だった。 シェルター化した希望ヶ峰学園。生き残った男1人と女6人。 戦刃むくろが苗木誠に抱いた好意。江ノ島盾子の失敗。 端的に言うと 絶望姉妹が絶望に染めようとする ↓ 苗木誠の幸運スキル発動+戦刃むくろの残念スキル発動で失敗 ↓ 江ノ島「こんな奴らと生き続けるなんて、なんっって絶望!!」 これは、そんな彼らの行動記録であるー。 閉鎖された学園の中、暗がりの中で蠢く複数の人影。 キングサイズのベッドの上で座り生まれたままの姿を晒した人間達が、互いの距離を徐々に詰めていく。 「苗木君…………」 「舞園さん………」 「ちゅう…はむ…あん…ちゅう」 「んん…!」 お互いに見つめ合った後、触れ合う唇。 しかし舞園さやかはその裸体と舌先をぐいぐいと押しつけ、素股でいきり立った苗木誠を刺激する。 クニュ……クニュ…クニュ 「んむ…!舞園さんっ……でっでちゃうっんん」 「はんっ…いいですよぉ……出して……あむっちゅううう」 首に手を回され退路をなくした苗木はただ与えられる快楽に浸るしかない。 やすやすと苗木の口の中に侵入したさやかの舌はまるで触手のように苗木の舌を絡め取り、脳をピンク色に染め上げていく。 ここまでなら逢引する普通のカップルに見える。 しかしこのベッドで起きていることは苗木にとって余りにも予想外すぎる異常事態だった。 「うぷぷ…いくらなんでも早すぎでしょう、苗木クン!」 苗木の後ろから覆いかぶさる肉の感触。 江ノ島盾子は豊満な体を惜しげもなく披露したまま苗木の体の腹部に手を回す。 その手は今まさにさやかの太ももに搾り取られようとしていた苗木の分身の根元を握り、その発射口を封じた。 「いひぃ!?」 「あむっ……もう、江ノ島さん!私が気持ちよくしてあげてたのにぃ!」 あまりに突然の盾子の妨害に妙な声を上げてしまった苗木に対し、さやかはある程度予測していたのか言葉ほど声色に強さはない。 「だぁめ。苗木にはもっともっと…この絶望を味わってもらうんだから…」 盾子はそう言いながら、れろんと苗木の耳を舐め上げしゃぶり始める。 レロレロッチュウウウ 「はむっちゅう……んんっ」 「あっああっあっ」 耳たぶを唇ではさみチロチロとなめ、かと思うと耳の全ての汚れを削ぎ落とすかのごとく耳の起伏に舌を差し込み往復させる。 「ちゅう…はぁん……ちゅう」 「う…ああッ…」 ときおり吐息をわざと苗木に体感させるよう耳元で息継ぎし、そのたびに苗木はまるで軽い絶頂をしているかのように体を震わせた。 一通り耳の表面を味わったあとは、耳の穴にピッタリと空いた唇を張り付かせ、 「んちゅう…」 舌を侵入させた。 「んふ…」 チュブ…チュブ…ヂュウウウウウウ 「あ…ああ…!!」 脳まで舐め尽くされるような、まるで性器を舐められているような快感。苗木は与えられる未知の快楽に女子のように喘ぎ声を上げる。 (うあ……耳が…融けるっぅ……!!) 既に虚ろになりつつある苗木の意識。目の焦点は合わず、半開きの口からは唾液が漏れ出し顎から首へ伝っていく。 さやかはその雫を下から愛おしそうに舐めとっていき、唇に至った時点でちゅうと吸い付いた。 「ちゅう…………苗木君」 苗木はその口づけで意識を目の前のさやかに向ける。 唇は少し突き出せばすぐに触れ合う距離。 「私を」 その言葉を発する過程で唇が掠り合う。太ももがよりしまりペニスを肉に埋める。 「見て」 ゾクッ 心臓を鷲掴みにされたような感覚。その直後にさやかとの距離がゼロになり再び苗木の口内が犯されていく。 「はむっちゅう…あん…ちゅう…えふ」 目の前を憧れの人が覆い、唇を蹂躙され 「ちゅぶ…はぁん…ちゅ…ちゅうう」 後ろからいずれ未来をかけて対決するはずだった少女に聴覚を陵辱される。 胸板と背中に二人の美少女の双丘と硬さをました乳首が擦り付けられる感触がダイレクトに伝わる。 鼻腔は今まで嗅いだ事のない桃色の淫臭に支配された。 さやかの太ももが搾り取る動きにシフトし、左右交互にすり合わされる快感に苗木のものはふるふると震え出す。 示し合わせたようにせき止めていた盾子の指も徐々に緩くなっていく……。 「あむっちゅう…はぁん苗木くぅん…ちぃうう」 「んふっ…苗木ぃ……いっちゃう…?はむっ…れろちゅうう」 (いきたい…いきたい…!いきたい…!!) 既に白目をむきそうなほど追い詰められた苗木は訪れる絶頂を渇望するしかない。 もうせき止めていたものが上がっていくのがわかった… 「れろんっちゅううう」 「んふふふ…ちゅちゅううう」 (あっ) 出るっ。 っっっっっぎゅっ!!! (!?!?!?!?) 文字通り苗木の体がはねた。今まさにせり上がってきた物が頭頂部から出ようとした瞬間、盾子の指は非常にも苗木の根元を締め上げた。 「ちゅぷ……はぁ」 キスを終え恍惚と嗜虐の表情で苗木を見下ろすさやか。 苗木はまともに声を出せず、締め上げた当の本人を尻目に涙を流しながら表情でさやかに疑問を投げかけた。 「ごめんなさい…苗木君…」 そう言いながら、さやかは涙を舐めとる。 「けど…もっと我慢すればもっと気持ちいいですよ」 言い終えると今度は軽く唇を尖らせて苗木の唇をちゅっちゅっとノックしていく。 「うぷぷ…いけると思った?」 その声に苗木は振り向こうとするが、今度は逆の耳から伝わる舌の感触に行動が中断させられた。 「あむっ…っちゅうちゅうっれろ」 「あれえ?お姉ちゃんも我慢できなくなっちゃった?」 戦刃むくろ。ベッドの上で苗木が犯されるのを静観していた彼女だったがついに我慢しきれず、空いていた横から苗木の手を抱きしめ片耳に舌を這わせる。 「うぷぷ…じゃあ【絶望サンドイッチ】してあげる」 盾子は苗木の背中から離れるとむくろとは逆の空いている腕にしがみつき、再び舌を苗木の耳に挿入した。 「ちゅうちゅううう…」 「れろん……ちゅううううっ…れろ」 「あむっ…ちゅう…ちゅううう」 両サイドの絶望姉妹、正面のさやかに抱きつかれたまま、苗木はベッドに背中から倒れ込む。 完全に屈服した体制になってしまった苗木だが、変わらず絶頂は塞き止められたままで生殺し状態。 プニプニとしたさやかの太ももの感触に否応なく歓喜し、三人の美少女の唇と舌に溶かされる。 「舞……園…さん」 既にまとまな考えも動きもできない。ただ本能の赴くままか、先程から唇のみで苗木の顔を蹂躙するさやかに対し、その名を呼び口を開いて自らの舌を心持ち突き出した。 「はい……あむっ」 さやかはすぐに苗木の意図に答える。 突き出された苗木の舌先を口に含むと大きくスライド、まるで口淫するかのように口を上下させた。 「んむっんむっんちゅうっんむっ」 くちゅくちゅと耳の奥底から響く水音と共にいいように蹂躙される自らの口内。 異次元の快楽に流されるまま意識を手放そうとした矢先、水音を響かせていた片側の耳からふと出た呟きが苗木をつなぎ止めた。 「あむっえろんっちゅう…好き…ちゅう」 「れろん…お姉ちゃん?」 「好き…ちゅう…苗木くん…大好き…ちゅうう」 まるで耳が愛する男の唇であるかのように深いキスをするむくろ。そばかすの頬を紅く染め上げ、抱きしめた苗木の手を自らの陰部に差し向ける。 その囁きは苗木の心にまた別の意味で悦楽をもたらした。 面白くないのがさやかだ。 「むう…んちゅう苗木くぅん」 苗木の目を見つめ、意識を自分に向けさせる。 声が届きにくいのを見越し、はっきりとした口の動きで伝えた。 「好・き」 その瞬間苗木の目が大きく見開き、太ももに挟んだ苗木のものがぴくりと動いた。 「んふっんふふふふふんちゅうう」 それだけで十分だった。さやかは喜びを露にまた苗木の口に舌を突き入れる。 「ちゅう…あむっ…苗木くぅん…好きですっ…ちゅう…すきぃ」 呪文にように繰り返し、苗木を貪る。 「うぷぷ…ねえ幸せ?苗木ぃ……」 好意の声と共に愛撫を受け続ける苗木にも確かに聞こえた盾子。 その瞬間苗木の意識は二人のアプローチから引き離され、続く言葉を待った。 「私も」 親指と人差し指で輪っかを作ってせき止めた苗木のペニスの根元。 「絶望的に」 その下、やわやわと苗木の玉を刺激していた三つの指は 「愛してる」 ぎゅうっ! 「!?」 「気持ちいい?…苗木ぃ」 ぎりぎり痛みを伴わない強さで揉みしだき出した。 「すきぃ…あむっ…ちゅう……」 「ちゅうぁんあむっちゅううう…」 「はぁ…苗木ぃ…いきたい…?ちゅう…れろ」 終わらない快楽の狂宴。自由にいくことができるなら各々の快楽で幾度絶頂に達しただろうか。 既にビクンビクンと仮初の絶頂をし続けている苗木のものはただ震えるだけ。 (いき……たい……い…き) 限界はとうに超えていた。だがそれでも 「…好き、苗木クンのことが、好き…」 新たな参入者の声を聞き逃さなかった。 (霧切さん………!!) 霧切響子の声を。 察知したさやかが太ももの締め付けをすこし緩ませる。 「はぁ…」 と同時に、響子の暖かい吐息が苗木のものに降りかかった。 それだけでまたビクンッと苗木のものが痙攣する。 「はぁ…はっぁ…はぁ」 響子はずっと、この快楽の狂宴の中羞恥と欲望の狭間で揺れ動いていた。 正常な判断などもうなんの意味もなさない。ならばいっそ自らの奥底から沸き上がる感情に従うのが得。 そして今意を決して想いを伝え、さやかの太ももから突き出た苗木のものを目の前にしている。 苗木を気持ちよくさせてあげたい。知識はある。だがいざ目の前にすると息を荒くするだけで行動にうつせない。 「はぁ……はぁ……はぁ……はぁ」 「あ…あう…えう…」 「………」 一人の男に四人の女が貪っている中、その輪に入らずただ目を釘付けにして股を濡らす女がまだ二人いた。 朝日奈葵と、セレスティア・ルーデンベルクだ。 二人とも苗木に好意を抱いているが故この場にいたのだが、どうしてもタイミングを逃し未だ傍観者の立場に甘んじていた。 セレスは思案する。が特に妙案が思いつかず、また先程から茹でダコのようになっている彼女にも期待はできないだろうと判断。 結局正攻法で行くと決めると共に、ため息をついたあと彼女には珍しいおせっかいを葵に一つさた。 「さ、行きましょう」 「い、いくって、セレスちゃん…!?」 「はあ…この後に及んで……もう羞恥心は無駄ですわ。今必要なのは、〝適応"…ですわ」 「てっ、適応って……」 「彼に好意を抱いているのなら…覚悟を決めることです。手遅れになりますわよ」 「う…」 (き……霧切さん…うう) 「はぁ…はぁ…」 もうどれだけ響子の吐息を浴びただろうか。 もどかしさだけでいえば拷問というレベルではない。しかも当の本人は無意識でやってるからタチが悪い。 「んふふ…ちゅうう」 さやかも面白がってキスを続けながら太ももを揺らして苗木のものをピクピクと刺激する。 そのたびに響子の吐息の当たる角度が変わり、濃密な快感にアクセントを加えていく。 (もう…もう…む……り) ギュム!! 「ひぎっ!」 「だぁめ苗木ぃ…意識なんてとばさせないから…ちゅう」 「最後まで…ちゅう…頑張って…れろ」 意識が飛びそうになるとすかさず玉を握り、絶望シスターズが覚醒させる。 置かれてる状況は果たして幸運なのか絶望なのか。 そしてまた新しい要素がこの快楽に加わる。 「苗木クン…愛してますわ」 「苗木…そっその…私もっすっすす……好き」 その声は確かに苗木に響き、苗木は告白のたびに体をビクンと痙攣させた。 二人は特にその反応に気づかず、比較的まだスペースがある足にポジションを取る。 セレスは右足、葵は左足へ。 「んっ……ちゅ」 セレスは躊躇いなく苗木の足の甲に口づける。頬が赤いのは羞恥がまだ消えきっていないのもあったが、一回タガが外れるとあとは転がり落ちるだけだった。 「ちゅ…ちゅう…んむ」 苗木の足の指を順々に口づけると面白いように苗木の体がビクンビクンと反応する。 奉仕している感覚と新しい玩具で遊んでいる感覚が同居し、セレスの表情にサディスティックな笑みが浮かぶ。 「あむっ…れろん…ちゅうううう」 チュパ…レロッ…チュウ… 足指を一つ一つなめしゃぶり味を堪能する。 「ぷわっ……ふふ…気持ちいいですか」 今度は足裏にぐいぐいと胸を押し付ける。 「んうっああ」 異質な快感にたまらず苗木は何度目かわからない声を上げた。 今度は意図したのかしなかったのか、葵が追い打ちをかける。 「こっ、こうかな……?」 ふにょんと、左足が暖かく抱擁される。 彼女は豊満なバストで足先を包み込み、マッサージするように優しく揺すった。 (これ…いい……かも) 足裏に硬度をました乳首をなぞらせると苗木はピクピクと震え、その震えが葵にまた甘いしびれをもたらす。 「ちゅぷ…中々やりますわね……」 「え……えへへ………」 コツをつかんだ葵は苗木の足を胸で抱え込むような体制に移行する。 セレスも負けじと苗木の足に舌を這わせ、キスを繰り返す。 ついに五体いたるところを美少女に蹂躙され、淫靡な空気が部屋に充満する。 「苗木くん…ちゅう……私のキス……美味しいですか…?ちゅう…あむっ」 「れろっ…好き…ちゅう……好き…ちゅううう」 「ちゅう…はぁ…ちゅ…ふぅ…いきたい…?苗木ぃ……まだだぁめ。ちゅう」 「ちゅぶっ…ちゅうううう……んふふ苗木くん…こんなに足で感じるのですね……」 「あ…こすれて…結構…いい……かも…苗木も、気持ちいい…?」 残すは最大の性感を前にする響子のみ。 羞恥に染まった感情を振り切り、徐々にさやかの太ももから顔を出す苗木の亀頭に口を近づける。 (苗木クン…) 徐々に口を少し開け (苗木クン……) 陰茎に チュ 口付けた。 「!!!!!!」 ギュウ! (く………ああ…………!!) あまりの快感に苗木が暴れ出そうとするが、盾子がすぐさま握り締め行動を抑制する。 「ん…むっ……」 響子は徐々に、徐々に亀頭を唇で包み込む。 「んん…ちゅうう」 さやかの太ももがあるためくわえることができたのはここまで。 しかしそれでも十分。響子は包み込んだ亀頭を愛おしそうにねっとりと舐めまわす。 (苗木くん……苗木クン……) チュプッ… 「んむっ…れろ…ちゅうん…んん」 裏筋から舌をゆっくりと這わせ、、鈴口に舌先でちょんちょんと触る。 苗木を気持ちよくしてあげる。その想いから優しさすら伝わる心地よい刺激。 だが今に限ってはこの淫虐における最大の追い打ちになる。 断末魔のような声をあげようとも 「あっあっあむっ」 「んちゅう…」 すかさずさやかに口を吸われる。 心臓が止まる。脳が焼き切れる。快楽で殺される。 苗木は本気でそう思った。盾子の声を聞くまでは。 「ちゅう…ねえ苗木ぃ…いきたいならさあ…」 「誓ってよ…私たちの肉奴隷になるって」 「いつでもどこでも私たちに求められたら応じるの…ご飯の時も寝てる時もいつでも…そのかわり」 「いくらでもどぴゅどぴゅイかせてあげる。手で口で胸でまんこで苗木のチンポから精液搾り取ってあげる」 「起きたときに朝立ちのチンポを騎乗位でぴゅぴゅってイかせてあげる。ご飯の時も机の下からジュポジュポしゃぶってイかせてあげる」 「お風呂の時は私たちの体で全身隈なく洗ってあげる。女の子のぬるぬるすべすべのお肌でこすり上げてびゅるびゅる精液出させてあげる」 「夜寝る時も私たちみんなに種づけさせてあげる。毎日四六時中女の子と気持ちいいことさせてあげる」 「ねえ苗木ぃ…最高でしょ?肉奴隷になるって誓って。そしたらいっぱいいいっっぱいびゅっびゅって精液出せるよ…?」 耳元で呟かれる悪魔のささやき。 選択肢などあってないようなものだ。 早く、イきたい。 「なる…んん……なる……よ!」 さやかの口付けの合間をぬってなんとか意思を伝えた。 「うぷぷ…………じゃあ、いいよ」 盾子の耳までつり上がった微笑みに苗木は気づかない。 ただ苗木を支配するのは焦燥と、安堵と、期待。 盾子の指の輪がゆっくりと外れていき、そして (……!) 完全に枷が解かれた。 さやかのキスで 「んちゅううっちゅううぅ」 絶望姉妹の吐息と舌で 「ちゅ…好きっ…れろっ好きぃ……」 「ちゅううれろんっ…うぷぷ…ちゅううう」 セレスの奉仕で 「ふふ…あむっちゅうううううう…」 葵の抱擁で 「んう…!あっ…!ん…気持ちいい……?」 そしてトドメは響子の口をすぼめた吸引 (…あ) 「んむっちゅううううううううううううううううううううううううううううう!!!」 びゅううううううううううううううううう!!!びゅううううううううう! びゅうううぅぅぅぅ……………… 真っ白に染まる。 もうなにも考えられない。気持ちいい。気持ちよすぎる。 (霧切……さん…) あの響子が自分のものを一生懸命吸ってくれている。あのクールで美しい響子が自分の精液を一生懸命飲んでくれている。 脱力していく体。それを悟ったのか全身に纏わる少女たちも貪るのではなく緩やかに癒すような刺激に切り替わる。 響子も苗木の射精が終わりに近づくにつれ徐々に吸引を緩め、唇に少し力をいれて柔々(やわやわ)と放出を促す。 「ん…むっ…」 びゅ…びゅう…… 先程まで全てを貪り尽くされるような刺激だったのが嘘のように、今は人肌で全身が暖かく包まれ、最高級のマッサージを受けているかのように身をゆだねてしまう。 今までの人生の中で一番の安らぎの空間。 (気持ちいい…あう……) 響子の舌が射精を終えたペニスの裏筋に舌を這わせ抉るように上下させる。 苗木の体がピクンとピクンと震えると同時に、尿道に残った最後の精子を響子の口内に放出した。 (あ…う……) 最後の刺激が終わり、淫靡な肉圧の中で苗木の意識はかすれていく。 瞼を閉じる寸前に見えたものは、薄く開けた瞳の中に劣情を隠そうともしないさやかの視線だった。 ………30秒。 「はう!?」 苗木の休息はそれだけだった。 さっきとくらべ体にかかる圧力は明らかに減っていたが、ペニスにもたらされる感触は異常だった。誰かに舐め回されしゃぶられ、貪られている。 「うあっ!な!?」 今苗木の上半身には誰もいない。だからこそ、自分の陰部に群がる絶望姉妹の狂宴を身に焼き付けてしまう。 「あむっちゅううれろっ」 「ちゅぱっもごっれろれろれろっ」 むくろは亀頭を口に含み唇と下で包み込むように吸引し、こべり付いた精液の残り香を飲み込んでいく。 盾子は玉を丸ごと口に含むとまるで飴玉のように舌の上でもごもごと転がす。 二人の刺激は決して生易しいものではなく、口の動作を高速かつ小さくない力で苗木のものを蹂躙した。 「くっあっあ」 イったばっかりでこれはとてもじゃないが耐えれるものではない。 ただでさえ敏感になったものが常人ではまず耐えることが不可能な二人の口淫のコンビネーションを受けている。 もうなにも出すものがないと自分でも思ったペニスが凄まじい勢いで熱を取り戻していく。 「うぷぷ…もうあむっ」 「んん…ちゅううあむ」 戦刃くろは亀頭から口を離すと、盾子が含んでいないもう一つの玉を含み、吸引と舌の愛撫を開始した。 「あっああっ…!」 苗木から見る景色からすれば、半勃ちの自分の陰茎を境界線に二人の少女が自分の睾丸をそれぞれ口に含み、上目遣いで見つめてくる。 ゾクゾクと心動が早くなる。 視覚的な刺激と実際の性感が相乗効果を生み出し、苗木の陰茎は彼女らが求める完全な状態にまもなく戻ろうとしていた。 絶望シスターズはすかさず追い打ちする。 「ん…」 「む…」 二人は少し顔を前に押し出すと、勃ちつつあった苗木の棒を頬で触れる。 すると徐々に頬の当たる面積を増やし… (二人の…!頬で……!) 互いに球を含んだまま、二人の頬で棒を挟み混んだ。 「うあ!?」 ものすごい光景だ。二人の少女が玉を含んだまま、真ん中の棒を二人で挟むように頬釣りしてくる。 クニュ…クニュ…クニュ…クニュ 「んんむっちゅうう」 「んむっんふうんんちゅ」 苗木はじっと見つめてくる二人の視線に囚われ目を離せない。 二人は鏡のように顔を動かし苗木のものに圧力を加える。 いうなれば頬コキだろうか。しかもくわえられた玉への刺激はそのままである。 「あっあっあっっ」 苗木の喘ぎ声と共についに、二人の刺激によって苗木は完全な硬度を取り戻した。 クニュクニュクニュクニュ…… (うあ…!!) このまま頬でイかされる、そう思った瞬間。 「「ぷはあ」」 示し合わせたかのように姉妹の愛撫がストップした。 「え……」 期待していたのとは違った状況に思わず疑問の声を上げてしまう苗木。 「うぷぷ…」 「大丈夫…」 一度離れた姉妹の口は再び苗木の股間へと戻っていく。 しかし今度は硬度を取り戻した陰茎。苗木の亀頭。 二人の唇が徐々に近づいてくさまを、苗木は食い入るように見つめる。 どちらも亀頭頂部ではなく、分け合うようにサイドから亀頭に口を近づけ… 「「んむ」」 両側からピッタリと唇を貼り付けると 「「ちゅううう」」 吸い付いた。 「あぐっ!!」 耐え切れず苗木は大きく体を仰け反らせ二人から視線を外してしまう。 「だめですよ苗木君…ちゃんと見てあげないと…」 いつの間にか苗木の隣に来ていたさやか。 彼女は手で優しく苗木の頬を包み、苗木の視線を絶望姉妹へと促す。 また自らの股間に視線を戻した苗木の目に飛び込んできたのは、吸引をやめ、見せつけるように舌を出しそれを苗木のものに這わそうとする二人の姿だった。 視線が交錯する。姉妹の瞳に心を囚われる。 すると二人は苗木のものを下からゆっくりと舐め上げた。 「くう!」 苗木はまた身をよじる。しかしそんなことはお構いなしに姉妹は二人の舌でペニスを挟み込むようにして口淫を開始した。 「れろっちゅううれろっれろん」 「あむちゅうれろんれろっちゅう」 まるで苗木のペニスを隔ててディープキスをしているかのような二人の舌の乱舞。 苗木のものは二人の口の間で踊るように動き、キスをされ舐め回される。 「あっあっうああ!」 あまりの刺激に頭頂部からの先走りが止まらない。 もういつ爆発してもおかしくない状態。 「れろちゅうれろん…いいよお姉ちゃん…れろ」 「ちゅ…ありがとう…れろんっ」 なにを示し合わせたのか、むくろはペニスの頭頂部を舐め上げるとその割れ目を唇で包み断続的に吸引した。 チュウッチュウッチュウッチュウ 「んっんっんっんっんっんっ」 「あっあっあっあっでっでるうう!」 苗木の限界を悟るとすぐさまむくろは苗木のもの全てを ジュポオッ!! 喉奥まで使って口に含み 口内の全てをもって吸った。 「ちううううううううううううううううううう」 ぶびゅうううううううううううううううううううううううううううう!!!! 「ああああああああああああああああああ!!!」 苗木は余りの快楽に絶叫した。 戦刃むくろの口内は暖かく喉奥まで使ってペニスを締め上げてくる。 どびゅどびゅと射精が止まらず戦刃むくろの喉に白濁液が叩きつけられるが、なんの苦もなくむしろ一滴も逃さないというようにむくろはゴクゴクと飲み干していく。 長い、長い射精。その間にもむくろは器用に飲み干しながら吸引してさらなる射精を促す。 「はっはひ……」 目はうつろ、情けなくも涎が出ていることに苗木は気づけない。それほどに苗木はむくろの口淫に支配されていた。 「ちゅううううううう」 「あっあっあっ……」 むくろの吸引で腰が浮き、ペニスごと全て吸い込まれしまうのではないかと錯覚してしまう。 徐々に射精がおさまり、ペニスの硬度が失われていく。それでもむくろの吸引は収まらず、しばらく部屋にはむくろの吸着音と苗木の喘ぎ声が響いていた。 苗木の律動が完全に収まり、ようやくむくろの吸引も終わりを告げた。 「んっんぐんんんむっ」 むくろはもごもごと口の中で舐め回し、名残惜しそうにまた口をすぼめて吸引するとちゅぽんと、ようやく苗木を開放させた。 「ふう……苗木君………気持ちよかった?」 むくろはこれ以上ない笑顔で苗木にほほ笑みかける。 口淫しているときのものとはかけ離れたその表情は苗木を大きく動揺させると共に、目を釘付けにさせ最高に魅了することに成功した。 「う……うん。凄……かった…」 未だ周囲には五人の女子がいるというのに、見つめ合い二人の世界を構築させてしまう。 「そう……よかった…」 「う……うん…ううん!?」 そんな世界を壊すかのように苗木の右腕が柔らかい感触で包まれ、人差し指がちゅぱちゅぱとしゃぶられる。 「んむっ…苗木…私も頑張ったのに……ああでもっこれもいい絶望……!!」 なにか声をかけようとした苗木だったがその前に自己完結された。とりあえず右腕はしばらく好きにさせたほうがよさそうだ。 苗木はとりあえず暴力的な快感から支配され、しばらくゆっくりと体を休めようとした矢先、さやかの声がふりかかった。 「ふふっじゃあ次はぁ、私のなかにいいっぱいお願いしますね!」 「えっあっちょ…ちょっともう今日はムリ…」 「うぷぷぷぷぷ、それはだめだよお…苗木ぃ。さっき誓ったよなあ!?オレ達の性処理道具になるってよお!…苗木君に選択肢はありません……求められたらその粗末なものを差し出して白濁液をまき散らすしないのです………」 「あっ!…でっでもあんなのんむっ!?」 言い終わらずまたさやかの舌が口に入り込む。 「ちゅうんんむっ…ぷはっ。安心してください苗木君。すぐに勃たせてあげますから…」 「そっそんな…きっ霧切さん!」 苗木は視界の端で捉えた響子に助けを求めた。彼女ならあるいは。 が、 「苗木君…次は私ね。あなたなら出来るわ」 無駄だった。この淫らに乱れきった世界で良識など持つだけ意味がないことを彼女は悟ってしまっていた。 「後がつかえてますから…ちゅ」 そうこうしているうちに苗木の陰部にセレスがまとわりつく。 「あむっちゅうう」 さやかのキスが再開されると同時にまた全身に肉圧がかかる。 「はあ…はあ…はあ…ちゅう」 響子は熱のこもった表情で左腕を抱きしめて苗木の手のひらに口づけする。 足は引き続き葵と、むくろが抱きしめた。 「むう…また足……」 少し不満げな葵だが、すぐにまわってくるからとむくろに諭された。 「うぷぷ…苗木君、これじゃあまたすぐタっちゃいますね?」 「んむっ!?」 盾子に絶妙に玉を揉みしだかれ体が硬直する。 「はぁん…苗木君、私の中…とっても気持ちいですよ…?」 まだ勃ちきらない苗木のものを、さやかは自らの陰部の入口に擦りつけ、湿り気を帯びていく。 「私の初めて…苗木君にあげます…私のここ苗木君専用ですよ?ずっとずっとここに入れてびゅーて中出ししていいんですよ?」 「あっあっ」 言葉と愛撫でムクムクと元気を取り戻していく。 底なしの魅惑に足を取られ抜け出せない。 「私苗木君の子供欲しいです…ずっとここで気持ちよくなりましょう?苗木君…」 (もう………もう………………………) (どうでもいいや…………) 「僕も……僕も欲しいよ…!」 もう苗木の脳内には性交しかない。こんな美少女達に囲まれ好きなだけ行為に及ぶことができるなんて、これが超高校級の幸運いや世界でも、 ズプンッ 「あああんっ!」 さやかが上で腰を跳ね上げる。ジュプジュプと接合部から粘液と淫音があふれ出す。 先に鎮痛剤でも打ったのかその表情に痛みはない。ただ快楽を求めて苗木をしめあげて離さず、最高級の快楽を生み出していく。 「ああんっ!気持ちいいっ!!苗木君っ!いいのおっ!!」 「ああ舞園さんっ舞園さんっ!!」 凄い。気持ちいい。出したい。たくさんたくさん。 「うっでっでるううう!!」 「あんいいっぱい出してください!」 さやかは胸を揺らし、淫靡な笑顔で苗木を見下ろす。 それは情愛なのか苗木にはわからない。少なくともわかるのはただ最高に気持ちいいということだけ。 「ああああああっっっ!!!」 「あぁぁぁあああん!!」 ぶびゅうううううううううううううびゅううううううううううううびゅうううううううううううう……… 「あっ……あっ……あっ…」 完全に苗木の中にある決定的な何かが切れた。ドクンドクンとさやかに出しながら、目は虚空を見つめ思考ができていない。 「はむっちゅううちゅれろんっちゅう」 さやかの深い口づけもほとんど条件反射で、無意識のまま放出を続ける。 ほどなくしてなにも感じなくなり、完全に闇に落ちていく。 宴の第一夜がようやく終わった。 閉鎖された希望ヶ峰学園の生活は常軌を逸した性臭にまみれきっていた。 苗木誠の起床はペニスに刺激があるだけなら珍しい方で、そのほとんどが体中を舐め回されるか陰部を押し付けられるか。 「あむっちゅううれろっ…おはよう苗木君」 「…おはよう霧切さん。ううっ」 今日は響子が一心不乱に苗木のペニスに顔を埋めている。 「はむっんむっんんんんっ」 「く……出る…!」 響子は苗木の腰をしっかりとホールドし、喉奥まで加えこんで一滴残らず飲み込んでいく。 「ん…朝は濃いわね……」 満足げな顔を浮かべぺろりと彼女自身の唇をなめる。 朝食の食堂でも空気は変わらない。 苗木が座った席の下にはむくろが苗木のものをしゃぶりつくし、苗木の両サイドは盾子とさやかが口移しで栄養補給。 (あ…きょうは戦刃さんだ……) 口淫で誰かわかるほど苗木は順応している。 「苗木君…ほら食べてぇんちゅ」 「うぷぷぷ………」 遊戯室でギャンブルをしていても変わらない。 ジュポジュポ…… 「く…フルハウス…」 「ほら苗木君…私はフォーカードですわ」 「あむぷはぁ…苗木ぃまた負けちゃったの?」 葵に胸と口でいじられながら、勝てるはずのない勝負を繰り返す。 「ふふふ…これで私の中に27発……さあっ精算してください」 セレスはスカートをたくし上げ、既に整った挿入口を苗木に見せつける。 もちろんこんな賭けは関係なく苗木に拒否権はないのだが、これもプレイの一貫だ。 セレスを抱きしめビリヤード台に押し倒す。 「あぁん!あっ!んんはげしっ!」 「苗木、次は私だよ~」 後ろから葵が抱きつき苗木の耳に息を吹きかける。 「出すっ…よ!」 「あっんん!…ふふふ、あと26発ですよ」 男女共用の風呂にまともに入れるはずも無く、 「あん苗木しっかりしっかりっ」 苗木は葵の胸をしゃぶりながら腰を動かす。 全身泡だらけで互いの体を擦り付け合って汚れを削ぎ落とす。 「あんっあ出てる……もっと、しよ?」 (やっと夜……) 全てが終わり寝室に行ってから本番。 キングサイズのベッドには6人の美少女が股を疼かせて待ち構えている。 「さあ最初は誰にする?」 後は気を失うまで。 きっと幸運には間違いないのだろう。 絶望の世界の中の最高級の幸運。 END
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記事と情報一覧DB データベース (DataBase for Live Concert and Event) メニューMENU +←クリック目次 [Click here for CONTENTS] 自動作成目次(contents) 行事紹介(Live Concert and Event Information) 【LIVE/日本/ミクパ東京 Miku Live Party (Miku-Pa) in Tokyo Japan 2011テスト用】 ダイジェスト映像・動画配信・写真等(Summary Video, Live Streaming Photo) チケット情報・グッズ情報・BD/CD・その他 (Ticket Goods Information, etc.) 技術情報・出演ボーカロイド・スクリーン・MMD・3Dモデル・プロジェクター・ソフト・舞台等 (Technology・Vocaloid Name・Screen・MikuMikuDance・3D Model・Projector・Software) 出演者・製作者・関連ブログ等 (Musician, Staff, Related Blog and Credit) セットリスト(演奏曲目)・その他 (Set List, name of music) Summary in English and other language(英語等での紹介) 行事を行う団体や個人等 (Organizer and Group) スポンサー・協賛等 (Sponsor and Support) 関連行事 (Related Event Info.) 紹介記事・参考サイト・謝辞・文献等 (News, References, Acknowledgement and Credit) (このサイト内での関連内部リンク・補助リンク・Internal Link) Memo・メモ帳 行事紹介(Live Concert and Event Information) ↓このページ名(Current Page Name)↓ 【LIVE/日本/ミクパ東京 Miku Live Party (Miku-Pa) in Tokyo Japan 2011テスト用】 【登録タグ(tag) みくぱ とうきょう ミク】ここにぺーじ名をひらがなで記載 LIVE/日本/ミクパ東京 Miku Live Party (Miku-Pa) in Tokyo Japan 2011テスト用 ここに作成したページ名を正確に同一に記入して、内部リンクにして確認ください。 みくのほりすいんろさん 2011年3月9日 「初音ミク ライブパーティー 2011 -39’s LIVE IN TOKYO-」 主催:5pb. 主催:5pb. 協力:クリプトン・フューチャー・メディア・SEGA・グッドスマイルカンパニー・AG-ONE 制作協力:グランドスラム 開催日時:2011年3月9日(水) 18 00 OPEN /19 00 START/21 30 CLOSE 予定 会場:ZeppTokyo 東京都江東区青海1丁目パレットタウン チケット金額:¥5,390/税込1ドリンク別/ねんどろいどぷらす 初音ミク 桜バージョンチャーム付 ※ライブビューイング有、ニコ生有 公式HP:http //5pb.jp/mikupa/ http //5pb.jp/mikupa/index_tokyo.html ダイジェスト映像・動画配信・写真等(Summary Video, Live Streaming Photo) 【初音ミク】MIKUNOPOLISダイジェスト映像 チケット情報・グッズ情報・BD/CD・その他 (Ticket Goods Information, etc.) チケット情報一覧1 DVD/BD及びグッズ情報 技術情報・出演ボーカロイド・スクリーン・MMD・3Dモデル・プロジェクター・ソフト・舞台等 (Technology・Vocaloid Name・Screen・MikuMikuDance・3D Model・Projector・Software) ライブ技術一覧 Hatsune Miku Kagamine Rin Kagamine Len Megurine Luka ディラッド・ボード又はディラッド・スクリーン、もしくは改良品 (3D models by SEGA MARZA) 技術内容が不明の部分は、空けておいて下さい。 (IF YOU DO NOT UNDERSTAND, LEAVE THE TECHNOLOGY SECTION OPEN.) 投影スクリーンの種類 (Screen Type): スクリーンの素材(Materials for making screen): スクリーン素材の網の目等のメッシュのサイズ:Mesh number # or Mesh size of Screen: スクリーン素材の製品カタログ番号等(Product Number of materials for making screen): スクリーン素材の透過率(%)及び色等(Light Transmittance (%) of screen, Color): 投影スクリーン等への映り込み状態(Refrection): 舞台の高さ(stage height): スクリーンの高さ(Screen height): スクリーンの湾曲の程度=(映りこんだ物の歪み方の程度): スクリーンの大きさ又は横の長さ (Screen Size): スクリーンの継ぎ目の数=(つないで使用された投影ボード等の枚数-1、?): 使用された投影ボード等の枚数(Number of board used): 音響設備及び音響状態 (Sound): プロジェクタの種類・台数 (Projector): 使用ソフト (Software): 3D model: スクリーン及び映像の解像度(Resolution of Screen and video): 投影時の色補正(Color Adjustment to view on screen): MMDのモデルの種類(Model Type of MikuMikuDance): Computer and OS: カメラ等 (Camera): 技術説明動画・写真等 (Tech Video Photo): 会場設備のホームページ (Homepage of the Event Hall): その他 (others): 出演者・製作者・関連ブログ等 (Musician, Staff, Related Blog and Credit) 演奏者と関連ブログ Band Member:鈴木 啓(Keyboard/synclive) 木下浩二(Guitar) 門馬俊明(Bass) 松岡悠平(Drums) Guest Producer:164(Guitar) 40mP(Keyboard) buzzG(Guitar) DECO*27(Guitar) doriko(Keyboard) OSTER project(Keyboard) Band Master:鈴木 啓(synclive) Total Producer:原 史顕(5pb.) Total Live Director:須田雅生(Grand-Slam) 吉海裕三 Stage Director:野村裕紀(nrs) Stage Coodinator:竹村茂人(シミズオクト) Lighting Designer:村山弘一 PA Engineer:内田 猛(アンバートーン) Stage Effect Director:山田真二(BLAZE) Stage Technician:磯元洋一(サンフォニックス) Projection Director:宮宅 光(ミリバール) Projection System Engineer:Naoya Sugita Promoter:高田 尚(ディスクガレージ) Security:設楽智広(ライブパワー) Voice Manipulator:OSTER project Animation Producer:内海 洋(SEGA) Director:木下秀幸(MARZA ANIMATION PLANET) :今村理人(MARZA ANIMATION PLANET) :野口隆行(UP-FRONT STYLE) Camera Producer:松本恭直(要堂) Director:ARDEN(要堂) Director of Photograohy:松浦弘二(権四郎) SpecialThanks:クリプトン・フューチャー・メディア株式会社 前座:相沢 舞 声優 http //ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9B%B8%E6%B2%A2%E8%88%9E セットリスト(演奏曲目)・その他 (Set List, name of music) セットリスト ミクパ東京 セットリスト http //chocomiku.blog.so-net.ne.jp/2011-03-09-2 1.Ievan Polkka/otomania feat.初音ミク 2.こっち向いてBaby/ryo feat.初音ミク 3.二息歩行/DECO*27 feat.初音ミク 4.アルビノ/buzzG feat.初音ミク 5.え?あぁ、そう。 /蝶々P feat.初音ミク メドレー 6.ぽっぴっぽー/ラマーズP feat.初音ミク 7.トリノコシティ/40㍍P feat.初音ミク 8.キャットフード /doriko feat.初音ミク 9.崩壊歌姫 -disruptive diva-/マチゲリータP feat.初音ミク 10.白い雪のプリンセスは/のぼる↑ feat.初音ミク 11.ワールズエンド・ダンスホール/wowaka feat.初音ミク&巡音ルカ メドレー 12.ダブルラリアット/アゴアニキ feat.巡音ルカ 13.No Logic/ジミーサムP feat.巡音ルカ 14.RIP=RELEASE/minato(流星P) feat.巡音ルカ 15.Japanese Ninja No.1/デッドボールP feat.巡音ルカ 16.ルカルカ★ナイトフィーバー /samfree feat.巡音ルカ 17.結ンデ開イテ羅刹ト骸/ハチ feat.初音ミク 18ローリンガール/wowaka feat.初音ミク 休憩 19.trick and treat/OSTER project feat.鏡音リン・鏡音レン 20.悪ノ娘/mothy_悪ノP feat.鏡音リン 21.悪ノ召使/mothy_悪ノP feat.鏡音レン 22.いろは唄/銀サク feat.鏡音リン メドレー 23.炉心融解/iroha(sasaki) feat.鏡音リン 24.ココロ/トラボルタ feat.鏡音リン 25.メランコリック/Junky feat.鏡音リン 26.リンリンシグナル/Dios/シグナルP feat.鏡音リン・鏡音レン 27.SPICE!/minato(流星P) feat.鏡音レン 28.Fire◎Flower/halyosy feat.鏡音レン メドレー 29.Packaged/livetune feat.初音ミク 30.*ハロー、プラネット。/sasakure.UK feat.初音ミク 31.マージナル/OSTER project feat.初音ミク 32.初音ミクの激唱/cosMo(暴走P) feat.初音ミク 33.歌に形はないけれど/doriko feat.初音ミク 34.Yellow/livetune feat.初音ミク 35.タイムマシン/1640mP feat.初音ミク 36.ARiA/とくP feat.初音ミク 37.カラフル×メロディ/ちーむMOER feat.初音ミク 38.メルト/supercell feat.初音ミク 39.初めての恋が終わる時/supercell feat.初音ミク <セットリスト> OP ACT1:かくれんぼ/buzzG 相沢舞 OP ACT2:symphony/buzzG 相沢舞 Ievan Polkka/Otomania feat.初音ミク こっち向いて Baby/ryo(supercell) feat.初音ミク 二息歩行/DECO*27 feat.初音ミク アルビノ/buzzG feat.初音ミク え?あぁ、そう/papiyon feat.初音ミク ぽっぴっぽー/ラマーズP feat.初音ミク トリノコシティ/40mP feat.初音ミク キャットフード/doriko feat.初音ミク 崩壊歌姫 -disruptive diva-/マチゲリータP feat.初音ミク 白い雪のプリンセスは/のぼる↑ feat.初音ミク ワールズエンド・ダンスホール/wowaka feat.初音ミク&巡音ルカ ダブルラリアット/アゴアニキP feat. 巡音ルカ No Logic/ジミーサムP feat. 巡音ルカ RIP=RELEASE/minato(流星P) feat. 巡音ルカ Japanese Ninja No.1/デッドボールP feat.巡音ルカ ルカルカ★ナイトフィーバー/samfree feat.巡音ルカ 結ンデ開イテ羅刹ト骸/ハチ feat.初音ミク ローリンガール/wowaka feat.初音ミク trick and treat/OSTER project feat.鏡音リン・鏡音レン いろは唄/銀サク feat.鏡音リン 悪ノ娘/mothy_悪ノP feat.鏡音リン 悪ノ召使/mothy_悪ノP feat.鏡音レン 炉心融解/iroha(sasaki) feat.鏡音リン ココロ/トラボルタ feat.鏡音リン メランコリック/Junky feat.鏡音リン リンリンシグナル/Dios/シグナルP feat.鏡音リン・鏡音レン SPICE!/minato(流星P) feat.鏡音レン Fire @ Flower/halyosy feat.鏡音レン Packaged/livetune feat.初音ミク ハロープラネット/sasakure.UKfeat.初音ミク マージナル/OSTER project feat.初音ミク 初音ミクの激唱/cosMo(爆走P) feat.初音ミク 歌に形はないけど/doriko feat.初音ミク Yellow/livetune feat.初音ミク タイムマシン/1640mP feat.初音ミク ARiA/とくP feat.初音ミク カラフル×メロディ/ちーむMOTHER feat.初音ミク メルト/supercell feat.初音ミク 初めての恋が終わる時/supecell (C)Crypton Future Media, Inc. Graphics by SEGA/MARZA ANIMATION PLANET INC. Organized by 5pb. Inc. http //www.famitsu.com/news/201103/10041345.html Summary in English and other language(英語等での紹介) 行事を行う団体や個人等 (Organizer and Group) 5pb公式(主催企業) http //5pb.jp/ スポンサー・協賛等 (Sponsor and Support) 関連行事 (Related Event Info.) ミクの日大感謝祭 ミクパ 東京2012 Hatsune Miku Live Party (Miku-Pa) in Tokyo Japan 2012 ミクの日大感謝祭 最後のミクの日感謝祭2012 Special 39 s Giving Day in Tokyo Japan 2012 ミクの日大感謝祭 2012 Special 39 s Giving Day in Tokyo Japan 2012 紹介記事・参考サイト・謝辞・文献等 (News, References, Acknowledgement and Credit) 情報一覧MEMO 【ミクパ】 初音ミク ライブパーティー 2011 -39 s LIVE IN TOKYO- 5 http //hibari.2ch.net/test/read.cgi/streaming/1299643976/ http //logsoku.com/thread/hibari.2ch.net/streaming/1299643976/ 【ミクパ】 初音ミク ライブパーティー 2011 -39 s LIVE IN TOKYO- 6 http //hibari.2ch.net/test/read.cgi/streaming/1299672890/ http //logsoku.com/thread/hibari.2ch.net/streaming/1299672890/ http //2chnull.info/r/streaming/1299672890/ 【ミクパ】 初音ミク ライブパーティー 2011 -39 s LIVE IN TOKYO- 7 http //hibari.2ch.net/test/read.cgi/streaming/1299681452/ 実況 http //yuzuru.2ch.net/liveuranus/kako/1299/12996/1299662004.html mixi見てきたら反省会会場できて http //mixi.jp/view_bbs.pl?id=60696893 comm_id=2495841 ミクパ”開催! 初音ミクが新たなパフォーマンスを披露 (ファミ通) http //www.famitsu.com/news/201103/10041345.html 初音ミクのライブ「ミクパ」が悲惨すぎて本スレがお通夜状態に http //news020.blog13.fc2.com/blog-entry-1338.html 【ミクパ】『初音ミク ライブパーティー 2011』に不満続出 透過スクリーンが廃止にCM休憩まで http //otanews.livedoor.biz/archives/51714542.html 初音ミク」コンサートが酷すぎてファン激怒 「金返せ!」「リアル感がない」「テレビと同じ」 http //blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1604898.html 『ミクパ騒動』について、5pb.社長がつぶやく はちま起稿 http //blog.esuteru.com/archives/2638089.html 2chまとめサイトが煽っている3月9日開催のミクパがそこまで酷くない件 ... http //togetter.com/li/109946 人気2chまとめサイトにまとめられている記事 初音ミクのライブ「ミクパ」が悲惨すぎて本スレがお通夜状態 http //news020.blog13.fc2.com/blog-entry-1338.html(ニュース2ちゃんねる) http //owacon.livedoor.biz/archives/1572399.html(オワコンソクホウ+) http //blog.esuteru.com/archives/2635542.html(はちま起稿) http //matomech.com/article.aspx?aid=1554595 bid=135(まとめちゃんねる) http //alfalfalfa.com/archives/2516669.html(アルファルファモザイク) http //higedharma.blog90.fc2.com/blog-entry-465.html(ショボーン速報) http //www.owata-sokuhou.com/modules/rssc/s_43388.html(オワタ速報) http //music2chnews.blog123.fc2.com/blog-entry-416.html(路地裏音楽戦争) http //hot2chnews.seesaa.net/article/189818840.html(まるごと!2chニュース速報) http //yaraon.blog109.fc2.com/blog-entry-1079.html(やらおん!) これらのブログにおいて一様にミクパが酷いと煽られているが、 実際に観に行った人はそんなに叩いていない件。 個人的には去年が凄すぎただけな気がする。 選曲・バンド勢・スクリーン・演出等々すべての面で完璧だった。 私はニコ生でしたが、去年ほどじゃないにしろ今年も十分楽しめました。 初音ミク ライブパーティー 2011 -39 s LIVE IN TOKYO-」が開催された件 http //vocaloid.blog120.fc2.com/blog-entry-8187.html http //jin115.com/archives/51759414.html By Ito ミクパ」についての反省点・改善点がいろいろ出ているらしい件 http //vocaloid.blog120.fc2.com/blog-entry-8194.html 【速報】5pb・千代丸社長、初音ミクライブ『ミクパ』について謝罪! http //jin115.com/archives/51759647.html http //blog.livedoor.jp/dealerx/archives/51676744.html http //blog.esuteru.com/archives/2641977.html 劣化ミクライブ問題で、5pb千代丸社長がさらなるつぶやき http //dosou.blog.fc2.com/blog-entry-103.html https //twitter.com/#!/chiyomaru5pb/status/45543672850300928 ミクパ東京公演に対する主催からのお知らせ (2011.03.10) 平素より「初音ミク ライブパーティー 2011 -39’s LIVE IN TOKYO-」公式サイトに御アクセスくださり誠にありがとうございます。 昨日2011/3/9(水)にZepp Tokyoにて開催致しました本件ライブにおきまして、ライブ会場にお越し頂いた皆様、LIVE VIEWINGにお越し頂いた皆様ニコニコ生放送をご覧の皆様より頂いておりますご意見、ご感想を真摯に受け止め、今後につきましては、関係各社と協議を行い、後日改めてご説明させていただきます。 http //5pb.jp/mikupa/index_tokyo.htm 初音ミク ライブパーティー 2011 札幌公演延期のお知らせ (2011.03.25) 平素より「初音ミク ライブパーティー 2011」(以降「ミクパ♪」)公式サイトに御アクセスくださり誠にありがとうございます。 去る2011/3/9(水)にZepp Tokyoにて開催致しましたミクパ♪におきまして、ライブ会場にお越し頂いた皆様、LIVE VIEWINGにお越し頂いた皆様ニコニコ生放送をご覧頂いた皆様より頂戴致しましたご意見、ご感想に応えるべく尽力して参りましたが主催を含む関係企業の皆様との協議の結果、5/3に予定しておりました札幌公演を延期する運びとなりました。 心待ちにして下さった皆様には誠に申し訳ない結果となってしまった事を深くお詫び申し上げるとともに初音ミクファンの皆様に満足して頂ける様、ステージ制作全般を初めとした舞台美術・演出・構成等を練り直し、ミクのステージを一新した公演を目指し、関係各社様と協議を続け、一日も早く公演のご案内が出来るよう努めてまいります。 今後ともよろしくお願い申し上げます。 (このサイト内での関連内部リンク・補助リンク・Internal Link) -ライブ技術 -LIVEと行事一覧DB1 Memo・メモ帳 ライブ技術一覧/4過去のライブの反省会等の一部 2011年8月16日・17日 「初音ミク ライブパーティー 2011 39 s LIVE IN SAPPORO」 主催:5pb. http //5pb.jp/mikupa/ http //www.famitsu.com/news/201108/17048599.html タイトル:初音ミク ライブパーティー 2011 39 s LIVE IN SAPPORO 会場:札幌市教育文化会館 大ホール(アクセス) 開催日時: 初日公演 8月16日(火)=17 00 OPEN 18 00 START 20 00 CLOSE予定 二日目公演 8月17日(水)=15 00 OPEN 16 00 START 18 00 CLOSE予定 初音ミクライブのリハーサル (朝日) http //www.youtube.com/watch?v=l4r9TODMYWU sample Mikupa Tokyo 2011 38 Sayounara http //www.youtube.com/watch?v=RixhqW-SJ1E コメント・Comment 名前 コメント
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トップページ>韓国>東方学志 『東方学志』60、1988 鄭璟喜「三国時代社会と儒教経典の研究」 金容燮「朝鮮後期の麦作技術」 박석윤、박석인「朝鮮後期財政の変化時点に関する考察:1779年(正祖3年)から1881年(高宗18年まで)」 남기심「「辞課指南」考」 金容徳「明治初地租改正に対する農民抵抗の形態」 資料 「アペンゼラーとバンカーの書簡⑥」 『東方学志』59、1988 허웅「16世紀国語助詞研究:15世紀から変化して来た足跡を辿る」 김석득「構成要素の意味と総合体の意味との関係」 丁奎福「九雲夢老尊本の二分化」 李光麟「尹致昊の日本留学」 閔庚培「3・1運動と外国宣教師たちの関与問題」 김중섭「1920年代衡平運動の形成過程:晋州地域を中心に」 資料 「アペンゼラーとバンカーの書簡⑤」 『東方学志』58、1988 発表論文 黄元九「韓国における実学研究とその成果」 李佑成「初期実学と性理学との関係:磻渓柳馨遠の場合」 金容燮「朝鮮後期の社会変動と実学」 李龍範「李朝実学派の西洋科学受容とその限界:金錫文と李瀷の場合」 「総合討論」 資料 「アペンゼラーとバンカーの書簡④」 『東方学志』57、1988 金杜珍「羅末麗初桐裏山門の成立とその思想:風水地理思想に対する再検討」 南文鉉「世宗朝の漏刻に関する研究:報漏閣自擊漏」 金容燮「『農事直説』と『四時纂要』の木綿耕種法増補」 林熒澤「17世紀閨房小説の成立と『倡善感義録』」 趙興胤「韓国装潢史料(1):影幀模写都監儀軌」 Daniel M.Davies「ヘンリー・ガーハード・アペンゼラー:彼の韓国独立、民主主義、近代化への貢献」(英) L. Vandermeersch「古代中国における礼と法の制定」 J. Pigeot「16世紀日本小説を通じて見た首都の新しい面貌」 資料 「アペンゼラーとバンカーの書簡③」 『東方学志』54・55・56、1987 姜信沆「韓国漢字音内舌音系字音の変化について」 姜銓燮「「東国歴代歌」の作者模索」 権錫奉「韓清通商条約の締結」 金文経「唐日文化交流と新羅神信仰:日本天台僧最澄・圓仁・圓珍を中心に」 김석득「屈折接辞の敬語最小型形成論」 金泳鎬「茶山実学における倫理と経済」 金容燮「農家月令の農業論」 金駿錫「許穆の礼楽論と君主観」 羅逸星「英祖の測雨器復元」 閔庚培「金益斗牧師の復興運動と彼の治病問題」 朴成桓「太祖の石刻天文図と粛宗の石刻天文図との比較」 손보기「わが国の稲作の新しい事実:インド型種籾の痕跡を探す」 元裕漢「朝鮮後期官僚学者徐栄輔の貨幣経済論:丁若鏞の貨幣経済論との比較検討」 柳東植「韓国人の霊性と宗教文化」 尹炳泰「敦岩印書体字考」 李景植「17世紀土地折受制と職田復旧論」 李光麟「開化期知識人の実学観」 이옥「檀君神話に現れるいくつかの疑問点」 이융조「韓国旧石器遺跡と植物相の分析研究」 이혜구「致倭兵と真勺」 李煕徳「竜飛御天歌と瑞祥説」 林炳勲「茶山丁若鏞の国営鉱業政策・経営論:社会改革思想の発展及び社会改革論武井と関連して」 張存武「歴史比較研究時代の到来を迎えて」(中) 鄭良婉「梅泉黃玹の自矜について」 鄭亨愚「『諸仏如来菩薩名称歌曲』の輸入とその普及・誦習問題」 趙誠乙「丁若鏞の尚書研究文献の検討」 趙興胤「シベリアから来た手紙:ハンス・フィンダイゼン(Hans Findeisen)の行状」 周采赫「元朝色目官人の種族構成研究」 池培善「北燕について(Ⅰ):高句麗王族後裔高雲とその在位時を中心に」 陳捷先「「旧満州档」の中韓関係史料」(中) 千恵鳳「義天の入宋求法と宋刻注華厳経板」 河炫綱「高麗太祖の内外政策の樹立背景とその性格」 홍재성「韓国語辞典における多義語処理と同型語処理の選択:「찾아가다/찾아오다」の場合」 『東方学志』53、1986 李光麟「『皇城新聞』研究」 崔在錫「新羅時代の骨品制」 曺喜雄「韓国説話学史起稿:西欧語資料(第Ⅰ・Ⅱ期)を中心に」 金泳「燕巌の「士」意識と読書論」 洪性讃「巻末・日帝下の地主制研究:50町歩地主宝城李氏家の地主経営事例」 강전섭「「金剛永言録」研究序説」 許璧「四書全書考」 조홍윤「宗教体験研究Ⅰ」 資料 「アペンゼラーとバンカーの書簡②」 『東方学志』52、1986 최철「「三句六名」の新しい解釈」 金容燮「閑情録の農業論」 印権煥「「鼈主簿伝」漢文本考」 Daniel Boushez「韓国学の先駆者、モリス・クラン(下)」 申栄祐「1894年嶺南尚州の農民軍と召募営(下)」 李亨求「渤海沿岸北・東部地区(満州)旧石器文化」 盧泰敦「高句麗史研究の現況と課題:政治史理論」 成百仁「初期満州語辞典について」 閔斗基「19世紀後半朝鮮王朝の対外危機意識:第1次、第2次中英戦争と異様船出没の対応」 나일성「アペンゼラーとバンカー、両宣教師の書簡を連載して」 資料 「アペンゼラーとバンカーの書簡①」 『東方学志』51、1986 崔在錫「韓国社会史における一制度の通時的追求」 申賢淑「新羅元暁の遊心安楽道撰者考」 趙誠乙「丁若鏞の身分制改革論」 金泳「18世紀嶺南地方文学・思想論争研究:江左と大山の論争の性格と訥隠・霽山の仲裁論理」 Daniel Boushez「韓国学の先駆者、モリス・クラン(上)」 申栄祐「1894年嶺南尚州の農民軍と召募営(上)」 曺永禄「明代前期における科道官体系の形成過程」 『東方学志』50、1986 李煕徳「韓国古代の自然観と儒教政治思想」 崔在錫「新羅の始祖廟と神宮の祭祀:その政治的・宗教的意義と変化を中心に」 金容燮「千一録の農業論」 方基中「朝鮮後期軍役税における金納租税の展開」 김서득「18世紀硬音形態音素化:ㅂ系の硬音化の音韻条件」 임용기「我々の言葉の音節構造の歴史的変遷過程について」 홍재성「現代韓国語対称句文分析の一局面」 이기동「単語の意味と範疇化」 金源模「朝鮮報聘使のアメリカ使行(1883)研究(下)」 『東方学志』49、1985 禹澈九「丙寅洋擾小考」 金源模「朝鮮報聘使の米国使行(1883)研究(上)」 李光麟「甲申政変と褓負商」 洪性讚「巻末・日帝下の地主制研究:谷城曺氏家の地主としての成長とその変動」 신동욱「李孝石小説に関する研究」 趙興胤、G. Prunner「装潢:韓国における東アジアの絵画処理法」 周采赫「元帝国下の漢人と南人(下):支配層構造と関連して」 全相運「高句麗の科学と技術、その研究現況と課題」 盧重国「高句麗対外関係史研究の現況と課題」 『東方学志』46・47・48、1985 庸齋白楽濬追悼論叢 閔泳珪「鄭澹園広開土境平安好太王陵碑文釈略校録并序」 李玉「古代韓国人の動物観とその描写」 金哲埈「李奎報「東明王篇」の史学史的考察:旧三国史記資料の分析を中心に」 김용덕「郷飲礼考:成宗代の郷約について」 李殷晟「大理石製新法地平日晷と昭顕世子」 金容燮「朝鮮後期の大邱夫仁洞洞約と社会問題」 慎鏞廈「金玉均の開化思想」 朴元善「韓国の場市:商法史的考察」 黄元九「明史紀事本末「援朝鮮」弁証:明史稿・明史関係記事の底本問題」 朴英宰「『大勢三転考』と日本史の時代区分」 千恵鳳「李蕆と世宗朝の鋳字印刷」 尹炳泰「朝鮮純祖代訓蒙書考:而已广の著作を中心に」 이융조「韓国先史文化における立石の性格:忠清道地方の諸事例を中心に①」 李光麟「旧韓末獄中におけるキリスト教信仰」 李萬烈「キリスト教宣教初期の医療事業」 박영신「初期改新教宣教師の宣教運動戦略」 閔庚培「宣教政策決定過程における宣教本部影響力の問題:延禧専門学校設立を中心に」 羅逸星「アルビオン(Albion)から来た二人の科学者:ベッカー(Arthur Lynn Becker)とルーフス(W. Carl Rufus)の教育と思想」 박대인(Edward W. Poitras)「韓国教会史の新しい歴史編纂のための提言」 金亨錫「南岡李昇薫研究:3・1運動を中心に」 崔鍾庫「第一共和国と韓国改新教会」 崔載植「韓国宗教伝統に現れた肯定の論理:思想史の理解と歴史変革の問題」 한태동「考える百姓として歩んだ道」 趙興胤「世昌洋行、マイアー、ハンブルク民族学博物館」 김석득「16世紀国語の農音形態音素化:農音化の規則と農音増加現象の測定」 安秉禧「訓民正音使用に関する歴史的研究:創製から19世紀まで」 姜信沆「現代国語に関する語彙論的研究:特殊語を中心に」 李家源「朝鮮漢文学の変遷と展望」 『東方学志』45、1984 許興植「仏教と融合した高麗王室の祖上崇拝」 韓泰東「楽学軌範の楽理小考」 方基中「17・18世紀前半金納租税の成立と展開」 宋炳基「金允植・李鴻章の保定・天津会談(下):朝米条約締結(1882)のための朝清交渉」 周采赫「元帝国下の漢人と南人(上):支配層構造と関連して」 정명기「洪純彦物語の分化とその意味」 『東方学志』44、1984 盧泰敦「5-6世紀東アジアの国際情勢と高句麗の対外関係」 金相鉉「新羅中代専制王権と華厳宗」 金成俊「朝鮮初期臟吏子孫禁錮法の成立」 김태준「『熱河日記』を成す洪大容の話題:18世紀実学の性格と関連して」 宋炳基「金允植・李鴻章の保定・天津会談(下):朝米条約締結(1882)のための朝清交渉」 申栄祐「1894年嶺南醴泉の農民軍と保守執綱所」 崔喆「江原道山間部落民俗研究」 『東方学志』43、1984 李進煕「日本における広開土王陵碑研究」 李殷晟「武寧王陵の誌石と元嘉暦法」 Daniel Bouchez「『北軒集』の南征記説」 李萬烈「朝鮮後期の高句麗史研究」 趙興胤「巫(シャーマニズム)研究について」 朴在烈「現代音楽における国楽的特性の応用に関して」 尹貞粉「明代軍戸制と衛所制について」 『東方学志』42、1984 김석득「訓民正音(解例)の作者並書と15世紀形態資質との関係:15世紀農音音素の機能負担量測定のために」 崔喆「朝鮮朝前期説話の研究:慵齋叢話・筆苑雑記・秋江冷話・稗官雑記を中心に」 姜銓爕「「関東別曲」の原典模索」 金容燮「朝鮮初期の勧農政策」 李景植「高麗末の私田救弊策と科田法」 柳仁煕「退・栗以前朝鮮性理学の問題発展」 羅逸星「朝鮮時代の天文儀器研究:天文図篇」 『東方学志』41、1984 鄭璟喜「先三国時代社会と経済:政治権力の性格と流通経済の発展を中心に」 姜仁求「新羅王陵の再検討(1):柳花渓の「羅陵真贗説」と関連して」 金容燮「韓末高宗朝の土地改革論」 金栄子「宮中女舞服色に表れた美意識研究:朝鮮朝後期を中心に」 李成珪「秦国の政治と墨家」 金容徳「明治初地租改正の実施過程について:美濃地方を中心に」 閔斗基「清末湖南省の改革運動(1895-1898):民権・平等論を中心に」 1-20 21-40 41-60 61-80 81-10 101-120 121-140 141-160 161-180
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ナノ・アーマメント 作品名:ラストセイバー 使用者:荻谷 清次 ラストセイバーに登場する道具。 下級天使を武装化するアプリケーション。 道具についての詳細有機ナノマシン制御アプリケーション PAの装甲化 拘束 欠点 関連項目 関連タグ リンク 道具についての詳細 有機ナノマシン制御アプリケーション 下級天使を兵器利用するアプリケーション試作品であるため天使装甲機であっても危険度の高い道具。 《このアプリケーションは、クリステア様が下級天使を兵器利用するために開発したものの1 つさ。周囲の有機ナノマシンを制御し、集め、物体として形成する。まだ試作段階のこのアプ リケーションの使用は、安全を保証できないから使用を禁止されていたが、君を相手にしては、 これくらいのリスクは負わねばね》 PAの装甲化 有機ナノマシンの霧を結合させ手足として使えるようになる直接攻撃に対しては一時的に結合を解除して霧に戻すことで攻撃を受け流せる。相手の防御を透過することも可能。 《その表現は正確じゃないな。この身体は有機ナノマシン群体の結合でできている! 部分的 に結合を一時解除すれば、元の霧状にバラバラとなる。御覧の通り君の攻撃なんて、当たらな い無意味なものと化すのさ! 僕の攻撃だけが一方的に有効なんだよ、こんなふうにな!》 拘束 虚空に腕を発生させて相手を捕まえる無数に生え出てくるため回避困難。 PAの両足を掴んだのは────虚空から生え出た黒い腕だった。 黒い霧の渦中から、次々と形成された腕が生え出てくる。 腕はPAの四肢を捕まえ、放そうとしない。気色悪い黒の腕によって、PAは虚空に絡め取 られ、磔のようにされて身動きを封じられてしまう。 欠点 外部からの音波による妨害有機ナノマシンを操るための無線信号を妨害する周波数で解除される。下級天使の霧の中では無線信号以外は尽く攪乱されるため、無線しか使えない欠点がある。 《PAのコンピュータにハッキングして、即席の【通信妨害】アプリを仕込んで起動させたの よ。あの死教機は無線信号で霧を操ってるみたいだったから、その信号を妨害する周波数を 割り出してぶっ放したの。出来は完璧じゃないけど、PAの周囲1メートルくらいにある霧を 発散させるくらいのことはできたみたいね。言うなれば音波バリアよ!》 関連項目 下級天使 【下級天使装甲】で操る有機ナノマシン。 関連タグ プログラム ラストセイバー 武装化 道具 リンク
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プリセットのパッチメモリー「HeavyBooty」についての情報ページ。 コメント オーソドックスなディストーションサウンドにオートワウを加えたヘヴィーでファンキーなサウンド。ピッキングの強弱で変化するフィルターのかかり具合がポイント。 パッチ設定 OUT IN ← Ba Dist 1 Z Tron ← PAGE 1 Gain 40 Sense 2 Tone 53 Reso 5 Level 82 Drv 62 PAGE 2 Bal 78 Level 68 PAGE 3 パッチメモリーに戻る
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梅雨を経て、樹木にかかる衣もその色を変え道行く人が夏の到来をしばしば感じられるようになったころ。 暦の上では夏至を少し過ぎ、七月に入ったばかりである。肌にかかる日差しはいまだにその輝きを極致にまで高めてはおらず、時折鉛色の雲と制空権を争っていた。 ――――ただ、心地よい風は確実に空の上から、地上にゆっくりと降りていた。ふと外に耳を向ければ、昨今の気象の移り変わりによって気の早くなったセミが鳴いている。 本来まだ土の中にいる伴侶たちは、その声を聞きいっそ滑稽に思っている事だろうか、それとも自らも早く外に出なければいけないと成長を推し進めているのだろうか。 ともかく、彼らは――――宮永咲と、須賀京太郎はその声を部室の外にあるバルコニーのような場所で聞いていた。互いに互いを凝視し、その顔は二人とも真剣そのもの。 余人の入れる隙間など、どこにも無い。 ――――清澄高校、麻雀部。部員のほとんどが女子であるその部にも、今新たな風が吹き始めている。 先日の県予選を乗り越えた戦士たちは、新たに修行を始めるもの、休息をとるもの。 そして――――何かの計画を練るもの、まさにこの二人がそれであった。 ごそごそとポケットをまさぐり、京太郎の制服からメモ帳のような紙が出てくる。 ところどころに走り書きのあるそれを彼はこっそりと咲に渡す。――――小さく、機密と書かれていた。 京太郎は、再び周りに気を配りながら、口を開く。 「――――というわけで、だ。……咲。七夕に遊びに行くぞ」 「う……うん!」 力強く頷く彼女の顔を、薄い影が横切った。二人を見下ろすパラソルの端が、風で少し靡いたのだ。彼らはテーブルを挟むようにして、日差しからその身をパラソルで守られている。 逆に言えば、それが無ければ日一日と強くなっていく日差しから身を守るものは何もないが、ともかくそのバルコニーの隅で、周りに聞こえないように神経を尖らせながらしかし咲には柔らかな口調で京太郎は言った。 傍から見れば年相応のカップルがよくやっている事、やましい事は何もしてはいないが、県予選を勝ち抜いたという事実は、即ち全国区への強敵を相手にするということと同義である。 この時になって二人が付き合っていると明かすというのは時期的に非常にまずい、周りの雰囲気に沿わず浮かれているとみなされるからだ。 そしてさらにまずい事に、咲はこの部の中でも切り札となる存在だ。 例え浮かれていると見なされなくとも、何らかの形で彼女の集中を遮ってしまうのは部の総意としてまずい――――結局これは許されないのではないかとの後ろめたさから、いまだに彼は人に言えずにいた。 勿論、咲もそれは同様である。親友の原村和にさえ、それを話すことはできなかった。二人は、いわば二重の罪悪感に苦しんでいたともいえる。 ただし、県大会の後に場所をセッティングしてくれた部長には、どうあがいても「何も無かった」という嘘はつけない ――――というよりついても無駄だというほうが正確だろうか、下手に言い訳をしなくとも何をされるか分からないのに、もしそこで下手に言い訳をすれば、咲と二人で白刃の上を裸足で歩くような危険を払わねばならない。 それならば、最初に言っておいてから堅く口止めをしておくのがよいだろうと彼は考えた。部長自身は先刻の理由から、部室内の雰囲気が悪くならないように配慮をして話さないでいてくれるといったが、少々気が揉むと言うか……。 ――――いや、本当のことを言おう、部長の口の軽さは信用できない、その内に……。 「ねえ、奥さん。知っている? 須賀君と宮永さんって付き合っているのよ」 というノリで話すとも限らない、この場合の奥さんが誰でも、こちらにとっては何もかわりはない。部長は何故か自分が知っていて人が知らないような事を嬉々として話す癖がある。 心の奥底で優越感でも感じているのであろうか? いや、何もそんなに難しく考える必要は無い。おそらくは、井戸端会議と同じようなものだろう。 あの部長には、咲の三割いや一割でよいから、もう少し口を堅くしてほしいものだと。 そこまで考えて、はたとそれを閉じた。彼は人のマイナス面しか考えられない自身を辟易したのだ。 ――――何もそんな邪推をせずに、人の好意は素直に受け取って置けばよいのに。京太郎、お前はそんなに度量の狭い男だったのか? 「……くすっ」 ふとどこからか聞こえた女性の声、その声のするほうを二人が向くと部長が意地悪い笑いを表情に現していた。 既に半分疑心暗鬼になっている京太郎は、それがこちらに向けたものなのか、それとも卓に向けたものなのか分からない。 ともかく、いよいよ肝を冷やした京太郎は、いろいろな感情をこめて咲に視線を戻す。だが、彼の頬と背中には既に嫌な汗が数筋流れ始めていた。 「ごめんな……咲」 咲は京太郎がそんな事を考えていたとは知る由も無い、故に今口をついた「ごめんな」――――を考えうる最悪の意味に捉えてしまう。 おもちゃを取り上げられた子供のような顔を一瞬京太郎に向けたが、彼は首を横に振る。 「お前は俺より背負っているものが多すぎるんだ、俺がその一つでも変わってやれたら」 「あ……そっち?」 「? そっち以外に何がある」 「あ……あはは、てっきり」 てっきり、デートも関係も中断されるのかと思ったなどとは、いえない咲である。 彼女の顔に、朱が注がれる。自覚したそれを隠すように、暑そうなそぶりをした。はたして心配になった京太郎はすぐに彼女と共に部室に戻った。 彼には、暑さで顔が赤くなったとしか考えられないはずだ。 咲は部屋に入った後に、先ほどの京太郎に習うようにして、ちらりと卓で打っている四人の方を見た。 現在一位は部長で、ついで原村、優希とその後を追っている。主に餌となっているのは染め手を主にして捨て牌が限られてくるまこだ。 三人が三人、まこの待っている牌にあたりをつけ、暗刻や順子でそれをとめていた。 「ぐぬぬぬぬ……」 先ほどからそんな音と共に、彼女は湯気を発している。 この順位では降りるという選択肢は避けたいが、それゆえに原村から絞り殺されやすい。 咲は、同じような光景を県大会大将戦で見たことがあるのを思い出す。現在は、東三局らしい。 「いっその事、染め手……止めたら?」 部長が、ニヤニヤと言い放つ。染谷はさらに苦い顔をして見せる。 「――――言ってんさい」 「あ、染谷先輩、それロンだじょ。……えーと、12000だじょ!」 「――――ぬがああああ! もうやめじゃ! もう駄目じゃ! やってられんわ!」 ついにハコになった彼女は、一度抜ける。 冷却のために飲み物を買いに部室から出て行った彼女を三人は横目で見たが、すぐにこちらにそれを向ける。 そのタイミングが同時というしか無かったので、驚いた咲は短い悲鳴を上げて京太郎の陰に隠れるように、それから逃れようとした。 ――――が無情というほかない、当然のように咲に代わりが求められた。とはいえ、咲としては今京太郎と計画を育てる時間のほうが大切だ。 ようやく待ち合わせ場所と、時間を決めたところでそんな事を言われてもというのが彼女の心の中にある異論。……とはいえ、部長に態度が不真面目だといわれても困る。 仕方なく咲は卓につこうとする。 ――――京ちゃ~……ん。 去り際の彼女の眼がそういっている気がしたので、京太郎は彼女の左手を掴み――――行くな、と目配せをした。 「ああ、犬は弱いから駄目だじょ」 「ぐっ……」 とはいえ彼の部室内での地位は低い、咲を止めようとしていた京太郎に、言葉の槍がつき刺さった。一瞬ひるんだ彼ではあったが、再び建て直し口を開こうとする。 「ごめんね須賀君、今は全国に向けての調整なの」 ――――が、機先を制される。彼にとって、これは非常に効いた言葉であった。 部長の持っている情報量、タイミング、笑顔、言動とどれをとっても抗える気がしなかった京太郎がついにフリーズしたのを見て、咲は仕方なく席に着いた。 「お願いします」 「負けないじぇ!」 「ふふふ……」 三者三様に咲に挨拶を述べる、咲は一つこくりと頷いた後に、サイコロを振った。 集中せねばならないと考えつつも、咲の頭の中は既にそんな事ができる状態ではない。 早く彼との会話に花を咲かせたい一心で、故に本気など出せるわけが無い。 配牌時の癖の違いからそれに気がつくもの、最初から知っている二人の関係を頼りになんとなく察しているもの、特に興味も無く何も考えていないもの。 しかしそれらの視線は一様に咲の残した結果にそそがれることとなった。 結論から言えば、咲の順位は三位。当然、それだけを見ればたいしたことではない。 しかしながら、彼女の点数は最初の持ち点に300を足したもの――――±0だった。すぐに、原村が立ち上がって、咲に怒りを向ける。 「宮永さん!」 しかし、その後に続く言葉が出てこない。逆に、咲の弁護をするのはこれ以上なく簡単な事だとだれであろう検事の娘である原村は考えた。 ――――例えば、退部をしてくださいと言っても、全国戦が近づいている今になってそれが通るわけがない、人数の問題だ。 また、私との約束を破ったのですかといっても、今の咲はどこか意識が遠くに飛んでいるような印象を受ける、万が一彼女が何かの病気だったとしたら、それに追い討ちをかけた自らに対する評価が一気に下落するだろう。 知己を得る難しさを分かっている彼女に、今ここで踏み込む勇気は存在しない。 そんな腹のうちを見せることなく、原村は微笑を咲に返した。一瞬の間に対極の感情を揺らした原村を咲は見たが、よくも悪くも深くは考えずに視線をずらす他にする事はなかった。 逆にそんな咲を見て、それほどに重症なのだと、ずれた考えを原村はする。 「――――今回は私の勝ちですね」 あえて原村はそう付け加えたが、よくよく咲を見ると先ほどまで自分を見ていた視線はあらぬ方向を向いている、それを追うようにつつ、と顔を動かすとなにやら赤いものが二つ目の端に映った。 それに呼応するかのように、ひょこりという擬音をつれて長い金髪をした女の子が姿を現した。 ランドセルを背負っていても特に違和感はない風貌をしているが、誰であろう全国区の魑魅魍魎の一人である、天江衣だ。 ――――どうやら、ほかの龍紋渕メンバーはいないらしく、ここに来たのは彼女の気まぐれらしい。 「ノノカはいるかー?」 「え? ええ……」 あまりの事に一瞬面を食らった彼女らではあったが、衣は気にせずに挨拶を続ける。 口調や声色は嬉々とした女性……女子のそれで、そこに魔物の影は見る影も無い。 だが……それは、紛れもなく魔物なのだと、そこに居る者はみな覚えていた。 「咲! 衣だぞ! 恙ないか?」 「う、うん。こんにちは……」 その衣も、ついに咲の点数を見る。同時に、首をかしげた。金の長い髪が衣の顔を罰の悪そうな態度で横切っていく。 だがそれには眼を向けることなく、衣は咲の顔をまじまじと見た。 「――――どうかしたのか?」 「……なんでもないよ?」 なんでもないわけが無い、衣は何かの病であるのかと聞いたが、咲の返事は濁りに浸したものばかりで妙にすっきりしない。衣の記憶には、他人がこのような態度になった前例が無い。 よって何をどうすればよいのかもまったく分からないのだが、仮にも年上としてのプライドがある。 必死で、何か自身にできる事はないかと考え始めた。 「食事はちゃんとしているか?」 「うん」 「睡眠はよくとっているのか?」 「うん」 「お通じは滞りないか?」 「………ない」 「では何だ? 奇怪千万――――衣はどうしたらいい?」 別にどうもしないでほしいというのが本音だが、そんな事をこの輝いた目に言うわけにはいかない。 当然、返答に窮する咲に衣はさらに追い討ちをかける。 「そうだ! 咲! 衣のうちに来い! 透華たちがきっとどうにかしてくれる!」 「え……? ええっ……!」 言葉が終わるやいなや、衣は咲の手を掴んで引き寄せた。咲よりも衣のほうが背が低い、その低いほうに流れる力が、咲の体をつんのめらせる。 一度どころか三度転びそうになったが、横から伸びていた手がそれをことごとく支える。――――男の手だ。 「ちょ、ちょっと待て!」 京太郎が、急いで衣の手を止める。力だけに着目し、小学生にしか見えない女子と成長期真っ只中である体格のよい男子と比べれば結果は火を見るより明らかなのだが、ここで天江の内なる魔物が首を擡げた。 京太郎の命運が尽きるとは言わないが、それに大きな皹が入ったことは確かである。 「有象無象が邪魔をするか……それともお前は衣の莫逆の友となるのか?」 「―――――」 彼女の眼に強い光が生まれた、その威圧から逃げるようにして窓を見れば、いまだ日は空の高い位置に光をともして制空権を誇示している。夜は、まだ遠いはず。 ――――なのにこの女子から出る威圧は、既に尋常なものではない。 閉じた口の奥で、歯のカチカチとなる音が京太郎の骨に響いていたなど、誰が知りえようか。 答えが喉か胸か腹かに突っかかっていると見るや、衣は京太郎を鼻で笑い、背を向ける。 「行くぞ、咲」 「――――京ちゃん!」 衣は京太郎を一瞥する事も無く、そのまま連れ去っていった。彼が咲を掴んでいた手はとうに空中に放り出され、かかる力が減少すると共にゆっくりと降りていく。それが足に触れた時には、既に彼女らの姿は影も形も無く、ただ遠くで車の走り去る音が耳に喪失感を残していた。 時計の進む音だけが響く中、しばらくは誰も言葉を発せなかった。 それでも、数刻後に口を開く者はいる。――――部長である、久だ。 「ねえ、知っている?」 聞きなれたその枕詞に、京太郎は頭をうなだれた。 ――――今この状況で、何を暢気な……。そう思わずにはいられない、同時に自分の無力さという名の苦い思いが全身に回っていく。 「江という字には川という意味もあるらしいわよ、だから天江っていうあの子は天の川の化身なのかもしれないわね」 つまり、少しの差異はあれど、その光景は紛れも無くある逸話――――咲と言う織姫が、京太郎という彦星と、天江と言う天の川に遮られて引き離されたことを示していると、部長久は言っているのだ。 後に考えてみれば、勘の鋭い輩がその意を汲み取りここで何らかの動きがあっておかしくはなかったのだが、誰も動かなかったのは激流に混じった一筋の幸運というほかない。 とはいえ、周りも多かれ少なかれ動揺と放心をごちゃ混ぜにしたような状態なので、何か言っても気がつかないだろう。 ――――部長は、一人苦笑いを呈した。 「あ、あのっ……私全国への調整を……」 「衣もとーかもいるだろう、強者に事欠く事はない故、安心するがいい!」 確かにその通りだと思いながら、それでも衣を迎えに来た車の中で、咲は抗っていた。 とはいえ、県大会決勝戦のあの時とは違う、麻雀の腕ならば咲にも自信があるが、話術ではこの支配。 この運命を乗り切れそうには無い。あれこれと話していくうちについに車は太陽の眼から逃れた、――――夜が来たのだ。 月は三日月、ただ雲がそれにかかっているために眼にはぼんやりとした光としか判別できない。それでも、夜を支配するべき存在であった事は確かだった。 隣にいた衣の雰囲気が、少しずつあの日に戻っていくのを感じられたからだ。 「咲、一段落着いたら、また麻雀を打とう」 「…………」 その言葉には答えられず、思考は空へと漂わせる。眼に浮かぶのは、あの人の笑顔。口から漏れるのは、消え入りそうな溜息。 どうしてこうなってしまったのか? ――――車は、やがて大きな屋敷の中へと入る。 駐車場へととまり、衣は咲を連れて降りた。それを待っていたというように、数人の執事やメイドが列を成して、いっせいに頭を下げる。 「お帰りなさいませ、衣様」 その中には、龍紋渕四天王の姿もあり、既にこちらに気がついているようだ。下げた頭からでも分かるほどに訝しげな表情と雰囲気とを向けているとあって、咲は少々居心地が悪くなった。 「咲に部屋と着替えを」 そんな彼女の気を紛らわせようと、衣は彼女を部屋に押し込む。彼女に言われるままに制服をクローゼットの中にしまった咲は、一人用とは到底思えないような大きさのベッドに腰を置く。 どうやら衣は、寝相が悪いらしく一人用のベッドでは転げ落ちてしまうそうだ。 やがて、少し時間がたった後に、部屋に龍紋渕のメンバーがぞろぞろと入ってきた。 入ってきたのも口を開くのも、先頭は龍紋渕透華だ。 「――――衣、いったい何をしてやがりましたの?」 「とーか、大変なんだ。咲の病状が分からない」 答えのようで答えではない、その逆問いに透華の眉間にまた一つ新たな地層が生成された。 ――――ああ、いよいよ大事になってきたと、咲は感じていた。 しかし、この状況で自分が何をすればよいのか、まだ彼女自身つかめていない。 何しろ、彼女の予想をことごとく超えたところにある現実。それをまだ彼女自身一部受容できていないのだ。 「貴方、いったい何を……」 「あ……あの……」 それでもなんとか、咲は透華にこちらに来るように促す。仮にもお嬢様である自分が動かされるとあって彼女は少しむっとしたが、それでもしぶしぶと咲の近くに来る。 そしてここまでのいきさつを掻い摘んで説明した。 しかし、大切なところ――――自分と京太郎の関係については恥ずかしいからいわないのは彼女の中で当然として、 それに繋がりそうな所も大きく省略してしまったために、 結局龍紋渕メンバーの中では、咲の何らかの病気を衣が見かねてここにつれてきた ――――という事になってしまっている。 「なるほど、確かに仮にも私たちに勝った高校がそこらの……」 「『仮にも』だって、とーかは意地っ張りだね」 「う、うるさいですわっ! はじめ! 貴方も原因か解決法を考えなさい!」 リボンを頭につけ、なぜか女性の声とは程遠いだみ声で話す彼女に違和感の塊を見つけたが、それについて考える前に咲はふと、耳の中に短い笑い声が入ってきた気がした。 きょろきょろと首を振ると、小さいパソコンを持ちながら椅子に掛け、そのレンズの奥から黒を称えた瞳にこちらを映している髪の長い女性と眼が合う。 ぱたりとパソコンを閉じた彼女は、右手と共にそれを膝の上に置いた。 モナリザを思わせる佇まいをかもし出しているその女性は、しかしその中に得体の知れない色を隠し持っている。 ――――部長とは違う、天江とも誰とも重ならない底の知れない笑顔がそこにはあった。そしてその彼女が、ポツリと言い放つ。 「赤面、溜息、上の空……恋わずらい……」 どきりと、咲の心臓が一度大きく鳴り響いた。表面上は平静を繕っているが、既に龍紋渕メンバーには通じはしない。 彼女らも咲の反応で、それがすぐに真実と悟る。 咲はさらに動悸をまして、ついに顔を両手で覆ってしまう。その光景からもはや咲からは何も出ないと悟った彼女らは、一様に視線を移した。 「……恋わずらいですって?」 「……そう。宮永さんのポケットから、こんな紙を見つけた。……読ませてもらった結果、何者にも簡単に全てが解ける」 機密と書かれたその紙片を見るなり、咲はポケットをまさぐる――――だが、今彼女が着ている服は衣から借りた龍紋渕家のものだ、既に制服は手の届かないところにある。 ――――返して。そう言おうともしたが、音が出るどころか、むしろ彼女の意思に反して息を短く吸ってしまっている。羞恥の極限にいた彼女の背中を、一がさすってあげた。 「服といえば……この紙にある計画には足りないものがいくつかある……例えばこれを見る限り彼女たちは七夕に開催されるお祭りに行くみたい、 でも宮永さんの家のクローゼットの中にはそんな服はない。たいていが女の子らしい洋服……」 「――――なるほどね、ともきーは浴衣をどうにかさせたいって事みたい」 やはり喉を痛めているとしか思えないはじめの補足を聞きながら咲は考える、いったいこの女性は何者か。 部長やその他の噂から情報のエキスパートとは言われていることは知っている――――知ってはいるが、他人の家のクローゼットの中身まで網羅しているとは、既に一般人の力の及ぶところではない。 ここまで人間離れした情報収集力を目の当たりにすると、自分の疑問にこの女性が全て答えられるような錯覚を覚える。 「……?」 透華と向き合っていた沢村智紀が再び、意味ありげな笑顔を向けて、咲のほうに視線を移す。 彼女の驚いたような色と、恥ずかしさに悶えた色がありありと見える顔を見て、一度メガネの位置を直した。 「衣の、遊び相手をしてくれたら……透華がお給料で浴衣を買ってくれる……」 「ちょ、ちょっと! 私はまだここで働いてもらうとは、……いっておりませんわ!」 智紀は、嘆息を漏らした。しかしそれをしたのは、何も彼女だけではない。 ――――嫌な話の流れだな、智紀がこの場の空気を支配してやがる。一体なんだってんだ? と、先ほどまで部屋の中にいたが、口は物を食べる事に使っていた背の高い女性――――井上純が香ばしい匂いと共に言葉を吐く。 「なあ、さっきから思っていたんだけどさ。何でお前はそこまで清澄に肩入れするんだ?」 その核心をついた疑問に対して、智紀は少しばかり考える――――が、特に疑問に対しての答えを考えているようには見えない。ますます井上は訝った。 「…………」 「? どうした?」 「純……おとといの事、覚えている?」 純が、戦慄する。背筋が真一文字に伸びたかと思うと、一言詫びを入れそのまま頭をたれて以後何も話さなくなった。 勿論透華も追求はするが、そのたびに智紀に彼女自身の過去を話しかけられて口をつぐむ。 恥をいくつも見せものにされたうえにその傷に塩を塗られたとあって、ついに目立ちたがりの口が、力なく閉められた。 「ともきー……」 見かねたはじめ、特に握られる過去もない衣は話の流れを変えようとする、しかし智紀は透華に詰め寄り咲を働かせるよう促した。 「こ……ここで働かせてください!」 どこぞのアニメ映画のように、咲は声を張り上げた。衣のねだるような視線も突き刺さり、顔を大きくひくつかせた後に、透華はついに折れる。 「わ……分かりましたわ……」 言質と言う鬼の首。否、龍の珠をとったかのように智紀は薄い笑顔を咲に向けた。 だが、咲にもなぜ彼女がここまで良くしてくれるのかがよく分からない。 自分に何か頼みたい事でもあるのだろうか? それならば何故ここでそれを言わないのか? 疑問が新たな疑問を生み出し、彼女は自問の鎖にとらわれる。 「…………」 「衣? どうかなさいましたの?」 「恋わずらい……ということはやっぱり相手がいるということだよね」 「え? それは、まあ……そうですわね?」 咲は、こくりと頷く。 「智紀、一体その相手は誰だ。まさか、まさか――――」 名前で言っても分からないと思った智紀は、京太郎を形容すると共に、簡潔にまとめる。 「……衣が、今日麻雀部室内で脅かした男の子」 「!」 やはり、という顔を衣はした。 ――――何故それを知っている、あの女性に対して何回それを思ったかは知れない。だがこれは、さすがに耳が早すぎる。 何故に、何故にそこにいたかのように詳細に説明ができるのか。咲はそこまで考えると、以後彼女に関しては何にも驚かなくなった。 というより、諦めたというのが正しいだろう。 「…………」 「衣?」 咲の視線も興味も、智紀から衣に移る。――――彼女は、今何を考えているのであろうか。暗い面持ちでうなだれているその頭が、妙に寂しさを誘う。 もしや、彼女は今――――。 「すまない、咲。衣は大切な人と別れさせられる悲しみを知っている、知っているはずなのに、お前たちを引き裂いてしまった。 懇ろであった仲を引き裂くのは、……好ましくはない」 最後の二言は、消え入りそうなものであった。 「……うん」 「とーか、頼む。咲に、浴衣を買ってはくれないだろうか」 「まあ……そこまで言うのでしたら、安物でよいなら買ってあげないこともないですわ」 衣の顔に、春風が吹いた。暖かい笑顔を満面に散らしたその玉女は、再び天真爛漫な性格へと戻る。 「うむ、爾今は咲の為に全力を尽くすとしようぞ」 「じゃあ、勤務体系を決める前に、貴方の家に電話を入れてきなさい」 透華の言葉と共に、放り投げられた携帯で、咲はうちへと電話を入れた。友達のうちに泊まるというと、父親は心配そうな声で了承を伝える。 「京太郎君の家にいるのか?」 奥手とはいえ、咲も高校生である。年頃の男の家に泊まるというのがどのような意味を持つのか分からないわけがあるまい。 故に、彼女の顔に紅潮が満ち、声に少々の上ずりが見え始めた。そこに、父親は三度突っかかる。 「まさか、京太郎君じゃない男の家か? ……いかんな、浮ついた気持ちには感心できんぞ」 親にも、自分たちが付き合っている事は話していない。なのに今ここでそれに触れられるとは、咲自身思いもしなかった。 さすがに親をなめていたかと思いつつも、そういえば中学のころから父は京太郎に目を掛けていた気がすると、一人で納得をする。 「咲? 京太郎君と付き合っている事は知っているんだ、お前の彼を見る目や語る口調が、妙に色気を帯びてきたからな。 ――――しかし、その気持ちを裏切り不義を働くのは親として……」 「ち、違うよ男の子じゃあない! ……ちょっと待って、今かわるから」 ――――とはいえ、さて誰に代わればよいものか。 井上純と国広一は、名前だけ見れば男の子に間違えられそうだ。 純のほうは声が女性にしては低く、一に関しては風邪で喉が少しつぶれている。 透華が言うには、「あんな露出度の高い私服を着ていれば、体が冷えるのは当たり前ですわ!」との事だが、 はたして今の父親に少しでも男の疑念を植えつけてしまったら、すぐに帰って来いとでも言うに決まっている。 となれば、ここでもっともまともそうな一という安全牌が消えてしまう事になる。 「じゃあ、龍紋渕透……」 できるだけ智紀には渡したくないと、なんとなくだが感じる咲は、そのまま手渡そうとする。しかしそれを、衣がひったくった。 「もしもし? 咲? 咲~?」 「あ……あの……」 衣は、電話を受ける事に、慣れてはいない。 しかも、彼女自身久しぶりに触れる父親という存在に対し、はるか昔に失った彼女の中の偶像が頭を擡げ、声が喉で止まってしまう。 「衣……衣は…」 「え? 子供?」 「子供じゃない! 衣だ! 衣は咲より年上なんだぞ!」 ぷん! という擬音が間違いなく全員に見えていたことだろう。 だがその声と共に、衣のせき止められたものも一気に吹き出てきた。 先ほどの態度を裏返し、はにかんだ顔を恥ずかしそうに浮かべている。 「おや、咲の友達かな?」 「うむ! 莫逆の友だ!」 「本当に女の子だったんだねー」 見る見るうちに会話の中から芽が出て、やがて大輪を咲かす。 衣が咲の父親と話があうとは咲自身も意外に思っていたが、既に衣はあの怪物の天江ではなく単なる甘えっ子と化しているため、咲もそうそう無粋な口を出せない。 時たま難解な言葉も混じっていたが、辞書兼翻訳係の智紀がそれを咲にそつなく説明する。 父にはその意を伝える事ができないが、咲が本を読み始めたのは父親の影響だ、故に彼にも衣の言葉が分かっているに違いない。 「――――そうか、これからも咲と仲良くしてくれるとありがたいな」 「うん、任せて!」 「じゃあ、他の皆に挨拶できないが、よろしく言っておいてくれるかい?」 「わかった!」 そこで、電話を切る。智紀と透華がそれぞれに含みのある表情を天井に向けた。 互いに電話を取りたかったという気持ちと、衣が笑顔になってよかったという気持ちが混在し、はたしてもう一人のそれらを確認すると、顔を見合わせてすぐに破顔した。 メンバーがそれぞれの部屋に戻った後咲は、衣と共に、自分の部屋のそれとは違う、なれていないベッドの柔らかさに興奮しながらも、次第にその眠気に負けてやがて意識を手放した。 夢の中、峻厳な山の空気を身に纏い凛と咲き誇る白い花畑の真ん中で、京太郎と咲は笑顔で涙を流しながら手をつないで歌いあう。 涙のしずくが、やがて花畑を青白い光で包んでいった。不思議と悲しくは無かったが、何故か涙は止まらなかった。 次の日から、咲の生活スケジュールに大きな変化が起こった。 学校が終わるとすぐに、どこからか駆けつけた衣につれられて何処かへと消えていく。 携帯に電話をしてもメールをしても沙汰はなく、部室から大きな光が一つ消えてしまったかのような温度差が、彼らを襲う。 「――――見事に腐っているわね」 「キノコとか生えそうだじぇ」 「…………一人ならまだしものー、二人じゃからのー」 卓にいる、最後の一人を視界に映した。京太郎とは別のベクトルに、原村和も沈んでいる。 先ほどから彼女は、フリテンはおろか少牌もしている。完全にのどっちとしての力は影を潜めており、闇から抜け出せない。 ――――ふふ、神話の牽牛……彦星も今の須賀君と同じような感じで腐っていたのかしらね? まったく、仕事をしなかったから別れさせたのに、彼の今の様子からすると、これじゃあ彦星も働くどころか一年間腐っているに違いないわ。 とはいえ、ここで腐ってもらっても困るのもまた事実。 ここは心を鬼にして、ガツンと言わないといけないと、どこからが受信した責任感がそうさせる。 「須賀君ー? 腐るのはいいけど掃除が大変だから、どこか他の場所でやってくれないかしらー? 正直邪魔よー?」 「――――鬼じゃの」 「……鬼だじぇ」 「…………」 「須賀君?」 「……わかりました」 反論する事もなく、彼は暗い部室の隅から眼に刺さる光の下へと出て行く。 京太郎は部室のバルコニーから、やがて太陽を仰いだ。耳に、波の音が聞こえてきたのは彼の気のせいではない。 心に漣が立ち、心自体をまるで砂浜を浚うかのようにサラサラと削っていく。京太郎は、荒れていた。 「嫌味なほどに強い日差しだな……こっちはこんなに暗く沈んでいるっつうのに」 ――――咲は今、何をしているのだろうか。七夕は、すぐそこまで迫っている。 もしかしたら、自分たちの仲はあのときに終わってしまったのだろうか? 七夕には、彼女は来ないのではなかろうか? 「咲……咲ぃ……」 ――――だが、心の中に何度疑心暗鬼が広がろうと、そのたびに彼はそれを抑え、彼女を信じた。 彼が貫き通したそこに、今回の一件の成功の要が存在した事や、そもそも彼がこんな悲壮と戦っている事など、彼女はまだ知る由もない。 ただし織姫のほうも、彦星とはなれて辛い思いをしているという事は間違いないのだ。 ただ、織姫のほうは彦星と違って働いているだけの事――――文字通り、龍紋渕邸宅にて咲は誠心誠意働いていた。 携帯を取り上げられ、満足に京太郎と話ができない事を心の中で嘆きながらも、幾筋の支流が本流に流れるようにその努力の全てが七夕にむけて収束を進めていた。 その川が流れ着くのはどの海か、知る者はいない。 さて、彼が少しだけ身に溜まる鬱憤を沈め、再び立ち上がったその時に咲からのメールが来た事は、果たして僥倖というべきか? ――――京ちゃん、ごめんね。 そんなタイトルに、京太郎は鉄槌を食らったような衝撃を受ける。 奇しくも先日京太郎自信がその台詞を放ったとき、咲がどう受け取ったかを今ここで知る事となるのだが、彼の驚きはことさら尋常ではない。 「どういうことだよ!」 ――――京ちゃん、ごめんね。私も連絡を取ろうと思ったんだけれど、天江衣がいると、電子機器が高い確率で破壊されるって沢村智紀さんが……。 結局龍紋渕透華さんにとられちゃって、だからこのメールは私が伝えたものをそのまま送ってもらっているんだ。 そっちの事は沢村さんに聞いてよく分かっているから安心してね。京ちゃん、元気出して! 「……はあ、よかった……」 咲が直接打ってくれたものではないのだと、少しばかり京太郎は落ち込んでしまったのだが、それでも逆にそれほどまでに自分を思ってくれていたのだと、やがて奮起をした。 メールの後半にはつらつらと、今の咲自身の境遇や七夕の計画について少しの補足がかかれてあった。 彼女のそれは自らが考案したものの穴を見事に埋め、懸念していた事柄もなくなっている。 「予想される人数密度……なるほど、そんな場所があるなら待ち合わせはそこだな。 おおー、湿度や温度ばかりか……七月七日は――――晴れか。天気まで断言するとは……やるじゃないか」 とはいえ、自身の知る咲は自分と離れてあわただしいであろうこのときにこんな情報を集める事はもとより、これほど論理的に考えられるわけがない ――――明らかに咲以外の意思が入っている。 「とはいえ……敵では無さそうだな」 京太郎は溜息と共に魂の一部をも口から吐く、全身の力の抜けた彼を、やさしく後ろから風が抱きしめた。 熱を持った体を心地よく吹き抜けるそれは、彼女の温もりとどこか似たものがあり、肩に入っていた力が散ずるのを彼は感じた。 それと共に、頭は少しずつさえてくる。 「……敵って何だよ?」 眼を閉じて考えても、間違いなく裏でこの糸を引いているのは龍紋渕の何某かだと結論付ける事ができる。 ――――しかし、今龍紋渕がこのようにして何か得でもあるだろうか? せいぜい咲の心を乱して自分たちを早々に敗退させるしか、こちらにとって不利益なものは考えられない。 しかしそれでは、龍紋渕の格も落ちる。ただでさえ無名の学校に負けたと大々的に言われているのに、その無名が早々に敗退すれば龍紋渕部長のあの目立ちたがりの負けず嫌いが我慢できるはずがない。 さらに考えを深くしてみるものの、それ以外は皆自らにとって益あって害はない。しかし、敵は益をもたらすものではない。 極論で言えば、敵など今は存在しない。あの口の軽い部長でさえ、味方という側面が必ずどこかにある。 ただ――――今は何とか黙っていてくれているが、爆弾を懐にしまっているようなものだ。火力さえ間違わなければ大丈夫だが……。 「――――ふむ」 京太郎は、文面をさらに下に移動させる。そこにはいくつかの添付ファイルが置かれていた。その下にさらにひっそりと一文が書かれている。 ――――これを差し上げます、ですからどうかこの文面の通りに清澄の部長に進言をお願いいたします。 文面には人の性が少なからず出るという話を、いつかどこかで聞いたことはあるが、そんなものは眉唾物だと思っていた京太郎にとって、その閃きはまさしく符合が弾けるといった言葉がこの上なく似合うものだった。 「――――あの、メガネの女か!」 京太郎の知る龍紋渕は五人、長身は女性としての恥じらいよりは漢と言う言葉が似合う気概気質であるし、金髪二人は片や高飛車、片や絶滅危惧的な言葉を多用する。 ともかくどちらも己がベクトルを突き進んでいるためこんな文は書きそうにない、残りは二人。 勿論、龍紋渕メンバー以外の人物が書いたという可能性もないわけではないが、逆に他校の情勢にここまで詳しく入り込んでいる執事やメイドと言うのも現実的では無さそうだ。 この文には少し物腰のかたい、感情をあまり表に出さないような一種の無機質さが漂っている。二人のうちどちらがそうだったかと県予選を思い出すと、明らかに沢村智紀のほうを彼自身の頭が推していた。 「まさかハギヨシさん…………じゃねえなこりゃ」 京太郎がそういったのには、勿論理由がある。添付ファイルには写真――――その一枚は咲のメイド姿、そしてもう一つの写真は、咲の口に出すのもはばかれるような恥ずかしい写真だったのである。 とはいえ実際には咲が入浴前にバスタオルをはだけさせて巻いている写真だったのだが、彼が言うのもはばかられると言う点ではあっているだろう。 ともかくそんな写真が男の手でとられたはずはない。それなりに安心できる女性が周りにいたのだろう。 そこで、龍紋渕の待遇についても少しだけ安心ができる。 「でもこんな写真を取られたって事は、逆に安心しすぎもちょっと怖いんだけどな」 さて、京太郎が最後の文面を見てみると。――――大きな謎が一つ解けた。 「なるほど、これほどまでに俺たちの協力してくれる理由がこれか。確かに咲を介すればこれはそれなりに力を持つようになる、しかし咲は今向こうにいる。 ……だから、パイプ役に俺が選ばれたのか」 ここで、文面の通りにしなければ一体どうなるのか? わざわざ危険を呼び込む事もないだろうと、京太郎は考えるまでもなく再び部室の中へと入る。 いつの間にか打ち終わっていた面子は、仮眠を取ったり、腐っていたり、飲み物を買いに行っていたりしていた。 ――――そこで、はっきり意識のあるものは、彼を除けば部長しかいない。ちょうどいいと、京太郎は話を切り出した。 「……ごめんなさい」 「――――へっ?」 七月六日、京太郎とのデートはもはや明日に迫っている。その時にこんな言葉を沢村智紀より聞かされるなど、咲には意想外のことだった。 「え……っと?」 「本当は二日も拘束する気はなかったのだけれど……」 「――――ああ」 どうやら、あなたの須賀君も清澄の部長に首尾よく手を回したようだし、これで私の役目も終わりと彼女はその後に続けた。 咲としては部長云々よりも、「あなたの須賀君」という部分に反応してしまう。 「貴方たちのおかげで――――清澄、風越、鶴賀、龍紋渕の四校合同合宿は、これでまず間違いなく実現されるでしょう」 「うん、でもそしたら京ちゃんはさすがにいけないよね」 そこが、今回のもっとも大切な部分であったといわざるを得ない。京太郎がもしも自らを優先させて部長に話さねば、そこですべてが水泡に帰していた。 京太郎個人的には、言わずとも特に損はない、むしろ言えばそれだけ咲といられる時間が短くなる。 京太郎が話した理由、それは自らよりも咲を優先させた事と、それでも四校合同合宿は実り多いものになるだろうと考えたため。 現在清澄は全員が全霊をかけて強化に徹しているだろうから、余裕のない今このような計画を立てられるものではない、もし立てても破綻が多いものになるであろうし、それに導かれた後には眼も当てられない結果となるのは必然である。 それならば、こちらが計画を立てて他校に手を回しておけば、清澄は何も考えなくても良い。 しかしその意をこちらが残る二校に伝えても、あちらにしてみれば一回しか戦っていない上に、繋がりなどほとんど皆無な他校が作った何の目的かもしれないものに乗るわけがない。 だが逆に清澄から誘われれば行く所もあるだろうと考えられる。何しろ清澄には今県大会を制した代表と言う肩書きがあり、敦賀は引退をしているとしても、部員の多い風越は二軍でも行きたいと望む者が多いはず。 質は数で何とか埋められるはずと考えたのだ。 それ故に、信用できる人間のアプローチが必要だったのだ。 ようは、咲と京太郎は手形代わりである。その事も併せて智紀は頭を下げたい気になったが、咲が手を振ったのでそのままでいるしかない。 「でも、どうして私に? 清澄にはほかに部員がいるのに……」 「貴方が一番……衣に大きな影響を与えてくれた。衣も、一番貴方と居ることを望んでいたの。 四校合宿も、龍紋渕を鍛えるという目的のほか、衣が楽しく麻雀を打てる場を一つでも多く作るために立ち上げるもの。 彼女の心の模様が冬から春になった今、衣は大きな変革を迎えている。さなぎが蝶になるように、衣の外も内も徐々に進化を遂げている。私は……私も衣の友達だから、何かをしてあげたくて」 その熱意は、咲自身感じている。本当の友情という物があるのならば、その一端を間違いなく彼女は宿している。 それを悟ると同時に、この女性に対する見方が大きく変わった。無機質な性格だと思われがちだが、実はとても情に厚い人なのだ。 「咲ー! どこにいるー?」 そんなことを考えているうちに、衣が咲を呼びにきた。どうやら、明日の舞台に来て行く晴れ着を合わせたいとの事だ。既に、いろいろと取り寄せたらしい。 これ以上待たせると透華が怒るというので、衣は走ってやってきたらしい。 「――――じゃあ、行ってくるね」 「ええ、行ってらっしゃい」 智紀は、とても安らかさを秘めた笑顔で見送った。それは彼女が、初めて他校の者に見せた顔でもあった。 衣も、その光景に驚きを隠せないでいる。自らが最初にあの顔を見たのは何時だったかとも思いをはせた。 しかしやがて、自らのすべきことを思い出したのだろう。咲の手を引いて別室へと連れて行った。残された智紀はパソコンを開いて、溜息をつく。 ――――ただキーをたたく音が、暖色の壁に吸い込まれていった。 七月七日――――そう、七夕である。 祭りの開催所の近くにある目立つ場所、しかし人のあまり集まらない場所はどこかという問いに、かの沢村智紀の答えは満点に近いものであった。 事実、咲がついたころには、人が数えるほどしか居なかったのである。邂逅を果たすには、十分すぎる環境だった。 「うーん……」 咲は、口を尖がらせて細く伸びた影を見た。着付け等の準備で遅くなるかとすら思ったが、逆に早く来過ぎてしまったのだ。 具体的にはまだ、待ち合わせの時間まで30分は残っている。 夕日の沈むさまをゆっくりと眺めながら、胸に手を置いて自らの心臓からだんだんと強く、そして徐々に早くそして何よりも心地よく放たれる命の音をゆっくりと聞いていた。安らかなる気持ちではあったが、それは同量の不安に裏打ちされて起きるものでもあった。 咲は腕時計をしない、特に時間を気にした事などないからだ。携帯も同じ、話す相手もいないから。 京太郎とは、学校でいつでも話せるしそれはほかの友達も同じだ。 そもそも他の女子たちが携帯を持ち始め化粧をして男子の話をする年代になっても、咲は本に没頭をし、京太郎と良く話していた。 つまり満たされていた故に、それらを必要としなかったのだ。――――少なくとも、今までは。 咲は、時計を探した。自分が時計をしない事を沢村智紀は知っているはずだ。それでここを選んだという事はどこかに時計があるという可能性が非常に高い。 果たしてすぐに時計台を見つけ、咲はその周辺を歩きながら待っていた。 太陽は沈みやがて短針が咲を、長針が天を指し示す。――――だが、彼の姿はまだ見えない。 首を振りながら、自分の知っている彼の背格好を探すが、その実像も影もなくただ目に映るのは自分の肌と温度の違う空気だけ。 空から赤色の残滓が去っていくと共に、不安がその色を影と共に大きくそして濃くしていく。 「おーい? ……咲ー?」 遠くから、風に乗せられて声が耳に届く。そのそよ風が――――むしろそよ風だからこそか、黒い不安を霧が晴れるように簡単に消していく。 「京ちゃん」 後ろを、期待と共に振り向く。京太郎と眼が合った瞬間に、ドサっと何かが落ちるような音がした。彼の右腕にぶら下がっていたビニール袋が地に落ちたのだ。 「さ……咲……――――だよな?」 「う、うん。……変か……な?」 京太郎は首を横に振る、綺麗だよと咲の顔をまっすぐに見つめながら何度も何度も繰り返した。 咲の顔にうっすらと紅がさす。パタパタと咲は京太郎のそばへとかけていき、彼はそれを抱きとめる。 「行こうか」 「……はい、京太郎」 いつもとは違って、「うん」とは言わない。日ごろとは違った面を彼に見てほしいからこその返事だが、そこに何らかの意図があるなど京太郎はおそらく考えないだろう。 並んで歩き始めた咲の目に、ふと悪戯心が生まれた。 「ねえ、京……ちゃん」 「んー?」 「今私って、どういう格好をしているの?」 「え……えー……そりゃあ……」 こういえば、彼は自分を形容するためにまじまじと見ざるをえなくなる。 自らの持つ生来の気質は目立ちたいという感情からは無縁のものだと考えていたが、なるほど見られるという行為にも理解が深まった気がする。 見られるとは、自らの存在を相手に認めさせる事なのだと、龍紋渕のあの目立ちたがりの行動の裏には、きっと今の自分と似た様な感情があるに違いない。 「あー、……そうだな。まず――――」 あまり深い答えを期待してはいなかったのだが、意外にも彼はそれなりに深い答えを残してくれた。 「深い藍の地に白い花がちりばめられた着物に、夕日のような様相を持つ朱色の帯。 顔には白粉と、紅を少々。………ふむ、この匂いは柑橘系だな。香水も使っているんだろ? 髪型は……エクステでもつけたのか、簪できれいにまとめられていて ……そうだな、俺はそっちも好みかもしれない。……ああ、着物の美しさに着られてない。お前のほうが……うん、ああ……」 ――――できる限り冷静を装っているが、彼自身の心はこれ以上ないほどに高まっていた。 幼馴染ではなく、一人の女として彼女を見たのは、もしかしたらこれが最初だったかもしれない。 ――――正直、女という生き物をなめていた。そんなことを考えるまでにだ。 「…………」 彼は、自身の格好を見た。自分は咲につりあっているのだろうか? そう、自問せずにはいられない。 自らも持っていた浴衣をよく着こなしていると思うが、色は質素なものでしかも彼女のそれと比べると値段だの何だので確実に見劣りをしているだろうと、そう考える。 しかし自らにその差を埋める価値はない――――というよりも、自らのほうが咲より価値が高いなどとはどうしても考えられない。 釣り合っているか釣り合っていないかなど彼女が気にしないのはわかってはいるが、男にはプライドという長きに渡って共に生きていかねばならぬものもある。 「うおおおおおおおおお!」 「きょ、京ちゃん?」 咆哮のあと、力強く彼女の手を握って、ゆっくりと京太郎が咲を先導した。 草履が地をこする音が一定に響く中、それをかき消すかのようにいろいろな色の声が、祭りの会場に近づくたびに強く二人を引き寄せる。 心臓の鼓動が彼らの足音と重なり始めた所で、二人は祭りの会場に着いた。既に人が己自身を使って熱気を混ぜていた。 喧騒の中に、ぼんやりと灯る提灯が、それらを見守るかのようにゆらゆらとゆれている。 提灯の上、空を見やれば葉の影に覆われて星が瞬いているのかどうかが分からないが、そもそも周りのほうに眼が行くものばかりで空を見るものは少ない。 空が見えなくても別に困りはしない、それでも天の川が見られるかと二人は心の底で願い続けた。 しかしながら木がどいてくれないので、二人は再び視線を互いの顔に移動させる。 ――――二人の空気と、周りの空気の温度が違う。 言葉は発さずとも、互いにほとんど同時にそれを考えた。 例えるならば、この熱気をかもしだしている祭りの風景画の中に、自分たち二人だけが意思を持って入り込んだような。 外から見ている感覚と、中に入って一部になっているような感覚が混在している。 名状しがたきその感覚に、二人は心を強く結んで、離れないようにした。 迷子という意味ではなく、離れれば二度と戻れないような気がしたのだ。 「咲……」 「なあに?」 「いや……なんでもない」 話したいことはたくさんあった、だがその一つすら、なぜか今は思い出せない。 魂魄が薄く剥離しているような、違和感。自らの体の中で、自らが自らと争っている。 咲が、むずむずと体をよじってポツリと言い放つ。 「京ちゃん」 「何だ?」 「……チョコバナナでも食べない?」 「――――は? あ……あははははは!」 そうか、違うんだ。この空気に威圧や圧倒をされるんじゃない、この空気と一つになって楽しむべきなんだ。 そうだ、忘れたのか。――――敵なんていない事を。 「俺……」 「?」 「アンズあめを食いたい」 「――――りんごじゃなく?」 「りんごは邪道だ」 「なにそれ」 ふと、京太郎の左手に重みが戻ってくる。彼自らが咲と共に楽しむために買ってきたそれが、遠慮しがちにだが自己主張をしていた。 だが、それを使うのはまだ早い。もっと、この逢瀬を楽しんでからでもよいではないか。 一通り、彼らは音と光を潜り抜けて境内が見えるところに来る。 「京ちゃん、ちょっとお参りしていかない?」 「ああ」 「ここは、……ここは、縁結びの神様が祭られているんだって」 ――――沢村智紀がそういっていたと、おそらく後に続いて来るとおもっていたが、意外にも出てこない。 それ即ち咲が自分で調べた事なのだろうという考えに、京太郎は繋げる。 「じゃあ、行ってくるか」 「うん」 「俺たちの出会いというすばらしい過去を、感謝しに」 「私たちのこれからが。未来が、よりよい物になるように――――」 バケツに、水の入る音がする。 周りに木こそないが、草と石を村にしている虫が高い声で鳴くその中で、二つの影がゆっくりと呼吸していた。 かたや背の高いほうのそばには、ビニール袋とその中身が、自ら最も美しく輝けるその時を待っている。 今、柔らかな手がその一つをとる。黒の中ではあまり意味が無いといえばそうだが、その棒は握り手が鮮やかな七色に染められており、虹を閉じ込めたかのようだ。 「京ちゃん」 「ああ、ちょっと待っていな……ライター……どこに落とした?」 地を手探りで探す彼とは対照的に、咲の目は天へと向いていた。真珠を砕いて流したようなやさしい輝きを空は放ち、雲は一つもない。それは、咲の心を反映しているかのようであり、地を照らす唯一の光でもあった。 「――――あった」 火をともすと同時に、咲の口からあっという声が出た。 棒の先から白みがかった淡い緑色の光が迸ったからだ。 咲はそれを斜め上に向け、京太郎に見せるようにしてゆっくりと振り回す。 「花火を持つと、どうしてそう振り回したくなるんだろうな」 京太郎も、自らの持つそれに火をつけた。彼の持つそれを地に下ろすと、螺旋を描いて走り回っていく。 京太郎も咲も、明るい笑いを空に飛ばしていった。 しばらくそこは優しげな炎に包まれて、夜のしじまに切なくその光を溶かしていく。 やがて一本、また一本と燃え尽きていく中、最後に咲が手に取ったのは線香花火。 京太郎にそれを渡すと、先ほどまでの雰囲気が嘘のように、しん、とした世界を作り始める。 「……つけるぞ」 「……ええ」 暖かな火が、微かにパチパチと音を立てる。二人の呼吸と同じように小さいそれを愛しげに見て、咲が漏らした。 「私……空に咲く大輪のような花火も好きだけど、線香花火みたいにひっそりするのも好き……」 「――――そうだ、な。こっちはこっちで趣深いよ」 「ねえ、京ちゃん。さっきから気になっているんだけど、いつからそんな趣深いとか言葉を話すようになったの?」 「これでも、お前やお前の見ている世界に少しでも近づきたいとおもって、本は読んでいるんだ。その影響だろうな」 「えっ……」 ――――初耳であった、そしてとてもうれしい事であった。同時に線香花火の光に照らされて、咲の頬に体温を持った水が流れていくのを京太郎はしっかりと確認した。 京太郎はその光景に驚愕こそすれ、涙を拭いてやるという考えは出なかった。 「咲……」 「あ、あははは……煙が眼に入っちゃった」 「そうか……俺もだ」 確かに考えは出なかったが、幾ら盆暗と言えどもさすがにその意を汲み損ねる彼ではない。 すぐに苦い顔をして、そのままそらした。咲も京太郎の顔が赤くなっている事を気がつくのに少しかかったが、やがて愛おしさがこみ上げてきて、彼の近くに腰を下ろし、頭を彼に寄りかからせる。 「線香花火って、彼岸花のようだけど縁起が悪いものには思えないんだ……」 「――――確かにな、縁起の悪いものを逆さにしたような形だから、むしろいいものではないかとも思うときがある」 花火は名の通り華に似ている、しかし同時にそれは人生にも似ていると咲は言う。打ち上げ花火のような、大きくはじける人生よりもこうして仄かに輝いていく人生が自分にはあっていると言った。 口調に、どことなく悲しさが見える。 「自分を卑下するなよ」 「うん、でもね――――地味だ地味だといわれ続けても、それを変えられない自分も嫌だったんだ」 「でも、俺は好きだ。お前の全てが……」 「嫌だった、嫌だったけれども私、だんだんと自分を好きになっていったんだよ。――――京ちゃんのおかげで!」 京太郎の言葉をさえぎり、満面に朱を注ぎながら咲は言う。 京太郎が麻雀部に連れてきてくれなかったら、今自分はどうなっているだろうか。この線香花火も、嫌いなままだったかもしれない。 「線香花火もさ、こうやってくっ付ければそれなりに……あれ」 何かを思いついた京太郎が線香花火の先同士をくっつけた瞬間に、咲が体をよじり花火の先は落ちてしまう。 それでも京太郎は諦めずに新しい花火に火をつけて、今度は動かないように彼女の肩を抱いてゆっくりと近づける。 すると二つの珠は大きな一つの珠となり、先ほどよりもまばゆい光を放ちはじめる。 「動くなよ?」 ――――動けないよ! と口には出せないが、京太郎の体温、肉質、力、それらを全てを全身で感じている彼女に他の事を考えるという余裕は無い。 風が止み、虫の声も消えた。時がそこから去ったような感覚の中で、それでも現実なのだと知らせる花火の音が、光が消えた。 ――――しばらくの間、二人すらも動かなかった。 「見てみろ、咲」 京太郎が指し示す先には、一つの珠で繋がった二股の棒があった。 こんなことはめったに無い、京太郎の執念がなした業だといわざるを得ない。 「線香花火が落ちるさまは、まるで彼岸花の種が地に落ちて時代を超え、次代へと繋がるような、そんな気がしないか?」 「京ちゃん……彼岸花は球根だよ?」 「――――マジで?」 「うん」 「……かっこわりーな! 畜生、せっかくいいこと考え付いたのに!」 頭を抱えた京太郎を、朗らかに笑う。だが、確かにそれでもいいかもしれない。 潔く何も残さず散るよりも、時代へ脈々と続くものを残すのもいいかもしれない。 「なあ……咲――――一緒に住まないか」 二股の片方を握りながら、ポツリと京太郎がいいはなつ。 「え?」 「一緒に、………住まないか?」 それは、同棲という事でいいのだろうか。それを聞く前に、京太郎は続ける。 「あと二年すれば、俺も十八になる。――――結婚できる年になる、俺はお前以外と添い遂げるつもりは……なんだ……その……」 ぷらぷらとゆれる二股の片方が、咲に握ってほしそうな表情を向けていた。 それを、躊躇無く掴んだ咲は、面食らった京太郎に一度口付けをし、深呼吸を一度する。 「私も、貴方以外には考えられない。京ちゃん……いいえ京太郎、私は……」 「ありがとう、でも……何も……今は言わなくて良い。――――そうだろ?」 「うん、そうだね……」 言葉は交わさずとも、二人の間に何か暖かいものが流れ始める。 それを二人は絆ともいい、また愛とも言うのだろうと確信していた。 天の川が、二人を祝福しているようであった。 今夜、綺麗に二つの支流が一本の本流へと合流をし、やがて一つの海へと流れ着いた。 海は名の通り次の時代を生み出し、連綿と命を続けていく――――。 #comment
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600 :名無しさん@ピンキー:2009/04/17(金) 00 39 10 ID j9uPUxXv 暇つぶし小ネタ 17「私に黒のピンヒールはよく似合うでしょう?」 17「ふふっ…踏みにじってほしい、という目をしているわね」 17「…暴れるたびに、縄が食い込むのに、暴れ続けるなんて…よっぽど気持ちいいのね」 17「『もっとヨクしてあげる』わよ」 17「ほぅら…貴方の素敵なお尻に、私の痕がくっきり」 17「伝説の…なんて呼ばれているアナタも、私の前ではただのフワフワ髪の 可愛い子にしかすぎないのよ」 17「ねぇ、ボビー・マルゴさん?」 ボ「オズマにしか、お尻は許さないつもりだったのに…くやしいっ(ビクンビクン
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プリセットのパッチメモリー「Dino-Bass」についての情報ページ。 コメント Bass MuffとBottom Bを組み合わせた歪みサウンド。ModReverbはお好みで。 パッチ設定 OUT IN ← ModReverb△ Bottom B Bass Muff ← PAGE 1 Depth 38 Bass 6 Gain 82 Decay 20 Trebl 7 Tone 69 Mix 45 Level 40 Level 92 PAGE 2 Rate 20 Mode BsBST Tone 6 Bal 100 PreD 30 PAGE 3 Level 100 Tail OFF △…標準ではOFF パッチメモリーに戻る
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●戦艦棲姫…南方海域でその存在が初確認された指揮官クラス深海棲艦。単体スペックは大和型戦艦を上回ると見られており、艦娘の間でも脅威視されている。頭脳担当と見られる女性型と艤装運用と見られる大男型がチューブで繋がっているが、切り離すと絶命するかは不明。聯合艦隊のMI侵攻に備えて南方海域より増援艦隊を引き連れて出動していたが、途中で次元スリップに巻き込まれてしまう。合理的で冷徹な深海棲艦の中では珍しく仲間意識が強いのも特徴で、次元スリップ後は孤立した艦隊の総指揮を執る。 ●装甲空母姫…南方海域でその存在が初確認された指揮官クラス深海棲艦。戦艦棲姫の増援艦隊では副官として動いていた。空母にしては重装甲で、航空兵力を持ちながら大口径主砲を持ち、更に雷撃能力も持つ事から万能艦にも見えるが中途半端なスペックに落ち着いてしまい、艦娘の間ではさほど脅威視されていない。尚戦艦レ級はこれの改良版と思われる。 ●戦艦ル級…深海棲艦の中でも成功作の1つ。3隻が組み込まれており、戦艦棲姫の直衛を担当。両手に主砲をビッシリ取り付けた盾型の艤装を持っており、正面の連射力に優れている。 ●戦艦タ級…ル級の後継として誕生したが、防御力寄りの性能では意外と力を発揮出来ず、火力寄りのル級が未だ主力戦艦を務めている。生産数は少ないが需要も低いので南方海域では捨て駒の如く威力偵察に酷使された為、戦力の殆どを喪失し、増援艦隊には僅か1隻しか組み込まれていなかった。しかし耐久性の高さは一定の評価があり、悪天候の多い北方海域等では重宝されているという。 ●空母ヲ級改フラッグシップ…深海棲艦の中でも成功作の1つ。但し南方海域での壊滅から増援艦隊が1隻しか組み込まれていなかった。但しその分改良が極限状態まで施されており、戦闘力が高くなっている。 ●軽空母ヌ級…最初期艦の1つ。ヲ級登場後は船団護衛や拠点防衛、通商破壊に回されていたが南方海域での壊滅によって6隻が増援艦隊にかき集められた。 ●重巡リ級…最初期艦の1つで深海棲艦の中でも成功作に数えられている。使い勝手が良い分、南方海域の激戦に数多く投入された為戦力の殆どを喪失し、増援艦隊には2隻のみの組み込みであるが、両方ともフラッグシップクラスに改良されている。 ●軽巡ホ級…最初期艦の1つ。生産性に優れており、バランス良いスペックを持っていた。南方戦線で多くを喪失していたが、僅かな生き残りが増援艦隊に組み込まれた。 ●軽巡ヘ級…ホ級登場後間も無く出現した改良型だが、中途半端なスペックとなってしまった。南方戦線で多くを喪失していたが、僅かな生き残りが増援艦隊に組み込まれた。 ●軽巡ト級…最終改良型で良好なスペックを持つが、各方面で引っ張りだことなってしまった為中途半端な数で分散配置されてしまった影響で南方海域の生き残りは僅か1隻となってしまった。 ●駆逐艦イ級…最初期艦でスペックは駆逐艦娘より劣るが量産性に優れている。もはや旧式艦だが、増援艦隊に多く組み込まれていた。艦娘の間では「イカレたマッコウクジラ」と呼ばれている。実は拡張性も高く、改良型がMI海域に配備されていたらしい。 ●駆逐艦ロ級…頭でっかちな魚類のような見た目の最初期艦の1つ。イ級の改良型だがそれでも陽炎型や夕雲型といった駆逐艦娘に性能を凌駕されている。クジラ型だったイ級に対して魚類型となっている為、イ級よりは高速で小回りが利く。 ●輸送艦ワ級…南方戦線では連合艦隊の徹底的な通商破壊によって数多く喪失した他、戦役最終段階では何隻かが戦力補強の為に急遽武装と装甲を施された特設タイプに改装されて実戦投入されてしまった為に必要以上の喪失を喰う羽目となった。増援艦隊内では程々の武装と防御を施されたエリート型が数隻組み込まれている。